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Apple vs Samsungのスマートフォン関連の特許紛争が注目を集めています。でも、この2社が象徴的に取り上げられているだけで、他にもスマートフォン関連事業でしのぎを削る多くの会社が各社入り乱れて訴えたり訴えられたりしています。

New York TimesのWebサイトに、どの会社がどの会社をどれだけ訴えているのかを表した図が掲載されていたのを見つけました。

ソースはこちら→Fighters in a Patent War – Graphic – NYTimes.com20121008180749

特許戦争を戦う者たち
アップルは2006年から142のスマートフォン関連特許訴訟(他に6つの訴訟の原告団にも参加)に関わっている。スマートフォン産業の主な特許訴訟はいわゆるトロール(単に訴訟を起こすためだけに存在する会社)によって提起される。しかしテクノロジーの巨人たちは彼ら同士でも訴訟の応酬を行っている。

2006年以降提起された携帯電話関連訴訟
矢印は携帯電話関連特許を含む訴訟を表している。いくつかの訴訟では複数の企業が原告もしくは被告となっているが、その場合には一つの訴訟が複数の矢印で表される。円のサイズによって各社のトータル件数を表している。

2011年末時点でスマートフォン関連訴訟で多くの事件に関わっている企業のトップ10を挙げ、各社の間で何件の訴訟が提起されているのかを矢印で表しています。

その10社は、アップル・サムスン・モトローラモビリティ・HTC・Eon・ノキア・RIM・LG・ソニーの順です。(Eonというのはパテントトロールみたいです。)

アップル対サムソンばかりが目立って報道されていますけれど、こうやって一枚にしてみると複雑に絡み合っているのがよくわかります。

各社の周りに並んでいる繋ぎ先のない矢印は、この10社以外から訴えたり訴えられたりしている訴訟です。記事には記載がないですが、おそらくこれは米国内での訴訟件数じゃないかと思われます。世界中で提起されている訴訟を挙げると、アップル一社でもこれはとんでもない件数になりそうです。

以下は図中で各社の関係について簡単にコメントしている部分の抄訳です。

ノキア対アップル
2009年、ノキアはアップルを特許侵害で訴え、アップルは応訴した。2011年、両社はそのいくつかを和解した。アップルは、6億ドル(約480億円)の一時金と将来の実施料をノキアに払うことで合意した、と発表した。

HTC対アップル
2010年アップルは電話機メーカーのHTCを訴えた。HTCとパートナー関係にあったグーグルに向けた処置の一環と見られた。当時アップルのCEOだったスティーブ・ジョブスは声明の中でこう述べた。「我々は協業他社が我々の特許技術を盗用するのを黙って見ていることもできるし、行動を起こすこともできる。我々は行動を起こすことを決めたのだ。」

サムスン対アップル
アップルとサムスンは世界中で互いに訴え合っている。8月、カリフォルニア地裁はアップルに10億ドル(約800億円)の賠償金を認めた。同日韓国では一部でサムスンに有利な評決を下した。一週間後日本では、サムスンは勝者となった。

グーグル対アップル
多くのアップルの訴訟はグーグルとの代理戦争のように見える。グーグルは現在支配的なスマートフォンのOSであるアンドロイドを作った会社だ。アップルはHTCやサムスンを含むパートナー企業を訴えてきたし、現在はグーグルの一部門であるモトローラモビリティに応訴しているが、グーグルを直接訴えることはしていない。

アップルを中心にして物事が動いていることがよくわかります。訴訟対応費用も半端ではないと思います。今は業績がいいから良いんでしょうけれど、仮に業績が捗らなくなって来たりするとまた違う展開が待っているかもしれません。

iPhone5も売れ行きは好調みたいですが、地図アプリやカメラの挙動に不審なところがあるような報道がされていますし、そろそろ踊り場に来てもおかしくないんじゃないでしょうか。

まだ一部の訴訟で一審判決が出たばかりだし特許訴訟は長引きますから、ビジネス的な展開も含めて目が離せないところです。

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