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仕事柄、新しい技術(特に情報通信関連)に関しては広く浅く押さえておく必要があります。特に切迫した状況ではなかったのですが、そろそろビットコインについても触れておいた方がいいかと漠然と考えていて、本書を手に取ってみました。

本書は経済学者の吉本佳生さんとITジャーナリストの西田宗千佳さんの共著です。ビットコインの経済学的な側面を吉本さんが、技術的な側面を西田さんが担当しています。お二方とも過去に著書を読んだことがあり、非常に解説がわかりやすかったので期待して読みました。

本書は以下の4章で構成されます。

  • 第1章 ビットコインとはなにか?なぜ生まれたのか?
  • 第2章 ビットコインは”通貨”として通用するか?
  • 第3章 ビットコインを支える暗号技術
  • 第4章 ビットコインは通貨の未来をどう変えるか?

章立てから想像できるように経済面での解説が多くを占めています。ビットコインやこれを包含する暗号通貨の存在意義、特に国際決済上の利点がポイントで、そのためにそもそも通貨とは何か、とか、現在の決済システムはどのように構築されているのか、といった基本的な事項が丁寧に説明されています。

個人的には技術的な仕組みを詳しく知りたかったので若干期待を裏切られた部分があるのですが、現在の金融システムやその欠点に対する解としての暗号通貨という切り口で、果たして暗号通貨がどのように現代社会に包摂されていくのかという思考実験としては大変興味深い内容でした。

一読した時点での感触としては、暗号通貨は主に金融システムが未開拓な途上国から普及していって、先進国へも浸透していくのかなと思いつつ、あくまで補完的な存在にとどまって、細々と利用されていくのではないかなどと考えました。

ちょっと技術面での内容が薄すぎたので、他の関連本も探そうかと思ったりしていますが、本書は本書で読んで損はなかったと思います。ざっくりなんでビットコインが注目されるのかを知りたい人にはおすすめかと思います。

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