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故・植村直己さんの手記『青春を山に賭けて』を読みました。植村直己さんは国民栄誉賞も受賞した世界的な冒険家です。

1941年(昭和16年)2月12日、兵庫県城崎郡日高町上郷に生まれ、世界を代表する冒険家。
日本人として初めてエベレストに登り、世界で初めて五大陸最高峰を極める。
国民栄誉賞、バラーインスポーツ賞をはじめ数々の賞を受賞。

出典:Naomi Uemura Homepage

植村直己さんが亡くなったのは1984年2月とのことですから、私が小学1年生のときです。当然ですがまったく記憶はなくて、名前は存じ上げていましたが遠い過去の人のような印象を持っていました。

大人になって山を登るようになってちょくちょく名前を見掛けることも増えました。日本人初のエベレスト登頂、世界初の五大陸最高峰登頂、史上初の北極点単独行、などなど。大変な業績ばかりです。さぞかしストイックでクレバーな人だったんだろうとイメージしていました。

本書を読んでそのイメージは完全に覆されました。本書は植村直己さんが大学に入って山岳部に入ってから五大陸最高峰を達成した頃までを回想しながら綴ったものですが、ここから読み取れる植村さんはバイタリティに溢れていてある意味行き当たりばったりで自分の限界を試すことを渇望する若者でした。

植村直己さんが活躍したのは60年代後半から80年代前半にかけてですから、高度経済成長期の末期からバブル前夜ということになります。まさにジャパンアズナンバーワンの時代で、この時代の日本人に特有のハングリーな感じが強く伝わってきました。

植村直己さんは生きていれば今年75歳でようやく後期高齢者になるくらいで、エベレスト登頂最高齢記録を達成した三浦雄一郎さんより若いわけです。無事であればまだまだ多くの業績を達成したであろうことを思うと残念な気持ちもします。いまだ遺体はマッキンリーに眠っているようですが、いつか発見されることをお祈りします。

自分もまだまだ頑張らなければいけないなと感じさせてくれる一冊でした。

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