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昨年転職をした際に3ヶ月の試用期間中は厚生年金に入ることができませんでした。

厚生年金脱退時と厚生年金再加入時と2回、国民年金加入手続きの書類が届いていたんですが、転職時のバタバタで放置していて気付いたら1年以上経過していたのでした。

一応知識として、2年以内であれば後から納付できて特段のペナルティはない、という認識はしていました。ようやく人並みのボーナスも貰える身分になったので意気揚々と納付しに行ってやりました。

さて、年金を後から納めるという事態は人生でそうそう起きることではありません。誰かに聞けばいいのかも知れないけれど、役所とか年金事務所とか窓口がいろいろあってどこに聞けばいいのかもわかりません。適当に行ってたらい回しにされたり必要なものを持ってなくて出直したりはしたくないので事前にある程度は知識を持って行きたいところです。

手続の名称

手続きの概要を知るために、まずこのような手続は何と呼ぶのかを調べました。「追納」くらいかな、とぼんやり思ってたんですが、最近「後納」とかいう言葉を聞くこともありましたのでちゃんと調べたほうが良いかと思ったのでした。

で、調べてみたら年金機構のWebサイトにわかりやすい説明がありました。年金保険料を後から納める手続は、未納分保険料の種類によって呼び方が異なります。「追納」「後納」「納付」とあるようです。

(1) 追納の対象となる保険料
 免除(全額免除・4分の1免除・半額免除・4分の3免除)や猶予(若年者納付猶予制度・学生納付特例制度)の承認を受けた保険料のうち、納めるべき一部の保険料を納付している期間については、申し込みによって追納することが可能です。
(2) 後納の対象となる保険料
 納付期限から2年が経過した国民年金の未納保険料については、時効により納めることができなくなりますが、平成24年10月1日から平成27年9月30日までの間に限り、申し込みによって事後納付(後納)することが可能となります(後納制度の創設)。
(3) 納めていない保険料(未納保険料)
 国民年金保険料の納付は義務であるため、納付期限までに納めなければなりません。また、一部免除の承認を受けている保険料(4分の1免除・半額免除・4分の3免除)についても、納めるべき一部の保険料を納付しなかった場合は未納保険料となります。
 これらの未納保険料は、納付期限から2年を経過すると時効により納付できなくなります。未納保険料を納付できなかった場合、保険料を納付した場合と比べて年金額が低くなるとともに、年金の受給権を確保できなくなる場合もあります。
(年金について – 追納・後納等可能月数と金額の確認 | 日本年金機構より引用)

若干ややこしいんですが、大雑把に書けばこういうことです。

  • 2年以内(時効前)→「納付」
  • 2年以上10年未満(時効後)→「後納」
  • 10年以内の免除・猶予期間→「追納」

時効になっていない未納保険料を納めることは「未納保険料を”納付”する」というようです。言われてみると「後から納める」と考えていたのは「月額で払うなら翌月までには払わないといかんだろう」という勝手な思い込みで、そもそも「2年以内に払う」のが決まりであって2年以内であれば正規の手続ということなんですね。

実際の手続き

年金制度の破綻が近づく中で、国としては少しでも制度を維持すべく、わずかでも取れる保険料はかき集めようと考えているようです。お陰でいろんな窓口で年金相談を受け付けているし手続きもできるようになっています。そのせいで利用者としては逆に何をどこでどうすればいいのか判然としない状況になっていて、まさにお役所仕事であるなぁ、と感じます。

とりあえず以下では私が取った方法だけ書いておきます。

まず年金事務所に年金相談に行きました。相談だけなら全国どこでも良いようですが、現住所を管轄する年金事務所にしました。手続きがどこでできるのかはよくわかりません。年金事務所は以下のリンクから確認できます。

全国の相談・手続き窓口|日本年金機構

全部見たわけではないですが、私の生活圏にある年金事務所はほとんどが週始めは夜間(19時まで)と、第2土曜日に開いてるようでした。

相談に行くときに持参したのは、年金手帳と年金定期便と身分証明書です。年金定期便を持って行ったのは未納であることがわかるものがあった方がよいと思ったからです。結果的には年金事務所の方で調べられるので基礎年金番号がわかるものさえあればよいようです。

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訪れたのは地元の世田谷年金事務所です。東急世田谷線上町駅から徒歩5分くらいでした。国指定重要文化財の世田谷代官屋敷の隣です。

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年金事務所の入り口に地味に週末相談の看板が立っていました。たぶんここまで来る人はそのことを知って来てると思いますよ。

とりあえず一階の相談窓口風のところに向かうと男性が2人迎えてくれました。

私「年金の未納分があるんで手続きを聞きに来たんだけど」
男「後納ですね。何かわかるものはありますか?」
私・・・年金定期便を渡す
男「これじゃないです。年金機構から届いた後納の案内はありませんか?」
私「後納に来たのではありません。まだ2年経ってないです。」

すると突然男性2人が慌てだして、1人がどこぞに電話を始めました。「普通の年金相談なんですけど、そちらで受けられますか?」みたいなことを話しています。「普通の年金相談」って何だよ。

窓口から奥を覗いてみると、いくつかのブースにわりかし高齢な方たちが並んで相談中でした。どうやら後納制度が始まって年金機構から対象者に案内をばら撒いたらしく、後納手続きに来る人で大盛況だったみたいです。年金事務所側も年金相談に来るのなんて後納だけだろ、と高を括っていたようです。

しばらくしたら二階で対応するから階段登った先の窓口に行くように言われました。

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郵便局みたいな窓口の部屋に通されて、一人で仕事をしていた担当の女性に未納分を納めに来た事を伝えます。年金手帳を見せると基礎年金番号を控えて奥に設置されていた端末で調べてくれました。

確かに3か月分の未納があること、それ以外に過去の未納分はないことを教えてくれました。そして申請書を1枚出されて、氏名・住所・転職前の勤務先・転職後の勤務先などを記入しました。ここで身分証明書を求められ、申請書の内容と合っているか確認されました。

住民基本台帳を確認しないと納付書を出せないが、土曜は確認ができないから月曜に確認してから納付書を郵送する、とのことで、その日は手続き終了でした。全部で20分ほどで手続きは完了しました。おそらく平日に相談に行けばその場で納付書を発行してもらえるのだと思います。

その後、水曜には納付書が郵送で届き木曜には銀行で納付を完了しました。1ヶ月分が1万5000円、3ヶ月で4万5000円です。厚生年金と較べると信じられないくらい安いですね。

感想

最初に調べ始めると情報が錯綜していてだいぶ混乱しますけれど、実際に窓口に行ってしまえばあっけないくらい簡単に手続きが完了します。

個人的には30年後まで現在の年金制度が維持できるなんてことは全く期待していません。しかし、納付分の元が取れるかどうかは別問題として、何らかの公的扶助が続くことは間違いないと思います。

新しい制度に移行するときに、それまで漏れなくきっちり納めていた人とどうせもらえないからとまともに納付していなかった人とがフラットになるなんてことはあり得ないと思うし、そうであって欲しいと期待しています。

もちろん不満に思うことはあるけれど、結局この国に生きていく限りその時々の再分配の枠組みの中で自分がやるべきことをやっていくのが自分にできる最良の道なんじゃないかな、と思っています。

不満に思うことはあるけれど。大事なことなので二度言いました。

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