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大地震を発端にした原発関連のゴタゴタや停電関連のゴタゴタやらで、年度末にも関わらず会社を追い出されて家に閉じ籠もることが多かったせいで、溜まっていた本を少しづつ片付けることができている。どちらかと言うと技術書が多かったもので頭が疲れ気味であったので、気晴らしも兼ねて久々にカツマー本を手にしてみた。

ぼくが初めて勝間さんの本を読んだのは『お金は銀行に預けるな』だった。この頃はまだ彼女もブレイク前で目立つ棚に置かれていたわけでもないのだが、ここ数年では一番市場が好景気な時期だったので、ぼく自身がマネー関係の本を読み漁っていたところだったので、偶然手にしたように記憶している。一読したところでは、そのちょっと前に売れていた『金融広告を読め 』(吉本佳生著)の二番煎じみたいで大して面白くなかったような記憶がある。

その後なぜか出す本出す本ベストセラーになるようになって、そのいくつかは読んだりもしたんだけど、どの本もどうしても既視感がまとわりついていた。そのうち、段々テレビに出たり、明らかに誰もあなたにそんなもの期待してないよって感じの本(→Amazon.co.jp: 結局、女はキレイが勝ち: 勝間 和代: 本)まで出してきて、しばらく彼女の著書は読まなくなっていた。

久々に読んでみた感想としては、とても地に足がついていて、伝えたいことがストレートに伝わるきれいな本だった。大前提として自分が「頭がいい」人の代表として論じているところに不快感はあるのだけれど、目次を読むだけで言いたいことの大筋が見えるので、話が蛇行していても先が見えなくなる不安感とかは感じない。とても完成度の高い本だったと思う。

一方で、語っている内容は目新しいことも無く、どうしたらいいか具体的な指針も無いので、即効性のあるものを求めている人には物足りないかもしれない。どちらかと言うと、何となくみんなが感じていることをうまくまとめてくれたという感じだ。

ちょっと思ったのだけれど、もしかしたら「何となくみんなが感じていることをうまくまとめてくれる」というのが最初からカツマー本の魅力なのではないかと言う気がしてきた。本来なら膨大な時間と金をかけて試行錯誤しながら体得しなければいけないものが、彼女の著作がインデックスとなって必要な情報へのショートカットになるのではないかということである。

ちょっと「鼻の穴が大きくて顔が気持ち悪い(*)」けれども、今後も評判の良いところは押さえていきたいと考えている。
(*)本人が本書内で書いています。念のため。

あとこの本は章立てがすごく美しいので、フォトリーディングとか速読の練習に適しているかもしれない。とか言うと立ち読みで済ましてしまう人が増えてしまうかもしれないけど。

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