スポンサードリンク

大阪では府知事と市長のダブル選挙が行われているそうだ。東京に住んでいてテレビもろくに観ない生活を送っていると驚くほど情報が入ってこないものだ。そもそもぼくは埼玉県で生まれ育って東京都に住んでいて、父は名古屋、母は横須賀の出身なので、大阪には縁も所縁もない。仕事では何度か行ったことはあるけれど、逆に言えば仕事で行かなければ今でも足を踏み入れていないかもしれない。乱暴に言うと、ぼくにとっては大阪で何が起ころうが関係ないということだ。

そのような中でちきりん女史がブログで取り上げていたのを見て、手に取ったのが前掲の書『体制維新-大阪都』である。この本は、一章で堺屋太一による現状分析、二章と六章が橋下徹と堺屋太一の対談、三章から五章で橋下徹が自身の政策を語る、という構成になっている。橋下徹単独の部分は自分の実績自慢と対抗候補の口撃だけなので、選挙権の無い人たちはとりあえず読む必要はないだろう。重要なのは堺屋太一との対談で語られる大阪都構想の要諦だろうと思う。五章で橋下徹自身で大阪都構想について記述してはいるのだけれど、残念ながら少なくとも大阪市民でも大阪府民でもないぼくにはどうでもいい感じに見えてしまった。一方で対談の中で堺屋太一による整理と評価を経ることで、初めてこれが大阪ローカルな話ではないのだな、ということを理解することができた。

大阪都構想というのは、要するにこういうことと理解した。

  • 現在の大阪二十四区を八区の特別自治区に再編する
  • 大阪市と大阪府を統合して大阪都とする
  • 大阪都は大阪全体の成長戦略やインフラ整備など広域行政を担う
  • 特別自治区は基礎自治体として住民サービスを担う
  • 特別自治区の区長は公選制にし、中核市並の権限を委譲する

東京に住んでいると想像もしないのだけれど、大阪の区長は市役所の公務員が人事異動で就くポストの一つということだそうだ。必然的に区ごとの独自の判断は難しく、大阪市が住民サービス全体を見ているけれど、大阪市260万人を一律に見るのは苦しい。さらに、それらの住民サービスを行いながら世界の都市間競争に対応する長期戦略を打つのも無理がある。そうした問題を抜本的に解決するために大阪都構想を掲げているということだ。

考えてみると、全国に政令指定都市は19市あるそうだけれど、大阪市が人口260万人に対して、例えば横浜市は約360万人、名古屋市も約220万人、札幌も190万人いる。これらの都市も同じ問題を抱えているのであれば、大阪から飛び火するかもしれない。これによって、広域行政と基礎自治体という地方自治の形が根付けば道州制も視野に入ってくるかもしれない。(実際、本書の最後で道州制にも触れている。)

東京に住んでいると、この街は飽和状態にあるのではないかと感じることが多々ある。通勤電車は混み過ぎだし、幹線道路は車が多過ぎて空気が悪すぎる。うまく言えないけど変な奴も多過ぎる。ここは是非とも大阪から盛り上がっていただいて、これ以上東京にいろんなものが集中しないようにしていだきたい。

大阪の皆さん、27日(日)は是非投票所へ!無力ながら東京から見守っています。

LINEで送る
Pocket