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ぼくは1976年生まれで今年34歳になった。

団塊ジュニア世代とかロストジェネレーションとかナナロク世代とか就職氷河期世代とか貧乏クジ世代とか色んな呼ばれ方がされ意外と注目されがちな世代だと思っている。以前も『28歳からのリアル』という本が26歳の時に出版されて思わず手に取った記憶がある。(同じシリーズで『35歳からのリアル』という本が33歳の時に出版されていたようだ。こっちは読んでいない。)

『35歳の教科書』は前杉並区立和田中学校長の藤原和博さんの著作である。よく見ると1年前に出版されていたようだ。昨年は35歳がプチブームだったらしい。

藤原さんのことは和田中の「よのなか科」とか「夜スペ」とかをテレビで報道しているのを見て名前だけは知っていたけれど、正直なところそれまで何をしてきた人なのか存じ上げていなかった。テレビでコメントしているところを見て、とぼけた顔してするどい人だな、程度に思っていた。実はすごい人だったんですね。ごめんなさい。

本書はこれからの日本での働き方について、主に30代以下の会社員に向けて様々な切り口で提言しているものだ。40歳までに足場を固めるための準備期間を含めて35歳という年齢をシンボルとしているだけでそれ以上の人やそれ以下の人にとっても意味のある内容だ。

本書で主張されている内容自体はそれほど目新しいものは無いように思う。この手の自己啓発系の本を人並みに読んでいる人ならばどこかで聞いたような内容ばかりだ。それでも本書がいちいち心に響くのは、藤原さんが和田中で残した実績を現在進行形の物語として背後に聳え立っているからではないかと思う。

ぼくは学生時代は正解主義の優等生で20代には脇目も振らずに働いてきたと自認しているから自分に重ね合わせて非常に共感できた。そして、今描いている青写真について日々大きく揺れている状況にある中で、方向性は間違っていないはずだという思いを強くすることができた。その一歩を踏み出す後押しをしてくれるのであれば本書を手にした意味は大いにあったと考えている。

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