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初めて勝間和代さんの本を読んだのは「お金は銀行に預けるな」でした。当時はリーマンショック前の円安バブルチックな状況で、少ない貯金をいろいろと投資しようと考えていたところでしたので、類書を多く読み漁っていたのですが、その中でも群を抜いてわかり易く、とりあえずこの人の名前は覚えておこう、と思ったのを覚えています。

彼女の著書で一番最近読んだのは「高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人」でした。テレビへの露出もなくなって、ブログもRSSリーダーが外していたので久々に存在を意識したのですが、とても構成がよく練られていて一時期の乱発していた時期の著作よりも遥かに良いな、と感じたことを記憶しています。

とは言っても、内容的には目新しいものでもなかったので、ベストセラーになるようなものが出てきたらチェックしておこうかな、と思った程度でもはや「勝間和代」の名前だけで著書を手にすることはないだろうと思っていました。

本書も発売当初は特に読むつもりはなかったのですが、金融日記の人とか切込隊長とかガネーシャの人とか、敬愛するブロガーの皆さんが話題にするのを見て、思わず買ってしまいました。ちなみに購入したのは初版だったので、水野さんが指摘した「鼻の穴」は反映されていませんでした。残念。

さて読んでみた感想ですが、そこそこ面白くは読めました。2007年のデビュー(?)から2009年のブームのピークを経て2011年の迷走期まで当人が何を目指してどういう動きをしていたのか、とても興味深いお話でした。

本書の中で2012年からまた有名人ビジネスを再開するようなことをおっしゃっていました。でも、最近の彼女の動きを見ていると、今のコアなファンをがっちり掴んで息の長いビジネスモデルを構築しようと試みているように思えます。言うならば「教祖モデル」みたいなものです。であれば万人にウケるベストセラーは狙う必要もないし、マスメディアに出る必要もないのではないかと思います。むしろ今までのテイストで装いだけ変えたものを定期的にちょぼちょぼ出して行った方が戦略的には確実なのではないかな、と考えます。少なくとも金スマでダイエットしたところで痩せて健康になったご本人以外に得する人はいないような気がしますが、いかがでしょうか。

しかしこの内容・分量で1000円はないよなー、というのは率直な思いです。これが勝間プレミアムなのか本が売れないから単価を上げるしかないのかわかりませんが、出版業界も岐路に立っているのかもしれないと傍論ながら思った次第です。電子書籍市場もいまいち盛り下がっていますし、どうなんでしょうか。やはり著作権法改正に議論が集約されるのでしょうね。

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