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かなり今更感が高いですが、ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』を読みました。原題は『The essential Drucker on individuals』であり、『はじめてのドラッカー(自己実現編)』という副題が付いています。

ドラッカーの多くの著作や論文の中から、個人の働き方や成果を挙げるための方策に関する内容をまとめて再編した書です。

Part1 いま世界に何が起こっているか
 1章 ポスト資本主義社会への転換
 2章 新しい社会の主役は誰か
Part2 働くことの意味が変わった
 1章 生産性をいかにして高めるか
 2章 なぜ成果があがらないのか
 3章 貢献を重視する
Part3 自らをマネジメントする
 1章 私の人生を変えた七つの経験
 2章 自らの強みを知る
 3章 時間を管理する
 4章 もっとも重要なことに集中せよ
Part4 意思決定のための基礎知識
 1章 意思決定の秘訣
 2章 優れたコミュニケーションとは何か
 3章 情報と組織
 4章 仕事としてのリーダーシップ
 5章 人の強みを生かす
 6章 イノベーションの原理と方法
Part5 自己実現への挑戦
 1章 人生をマネジメントする
 2章 “教育ある人間”が社会をつくる
 3章 何によって憶えられたいか
付章 eコマースが意味するもの--IT革命の先に何があるか

さすが「essential」だけあって、内容は多岐に及びます。各章も簡潔にポイントだけが述べられている感じで、言うなればドラッカー名言集といった趣があります。一方で、あまりにも広範囲に端的に語っているので、一読しただけでは十分に咀嚼しきれない面もありました。

あいかわらず出版界はビジネス書に力を入れていて、どこかで見たような本が次々に出版されています。以前読んだ『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』という本には、最近のビジネス書は過去の名著のポイントを噛み砕いて焼き直しただけだから大元の名著を読んだ方がずっとよい、というようなことが書いてありました。まさに、最近の薄っぺらいビジネス書を100冊読むくらいなら、この本を100回読んだ方が遥かに意味があるのではないかと思えます。

正直に言えば、10年前の出版ということもあって、何か新しい発見があるわけではありません。内容も産業革命からIT革命への時代の大きな流れの中で、知識労働者はいかにして仕事をすべきか、という比較的普遍的な内容ですから、凡百のビジネス書を概念化して濃縮したような感じです。読んでいて「まぁそうだよね」と思うし「上手いこと言うなぁ」という思いはありますが、先を読むのが楽しみという読む楽しみみたいなものはあまりありません。少しづつじっくりと読みこむ類の書だと思いました。

ちなみに私はKindleで読みました。紙の書籍より25%お得になっているし、心に止まったフレーズにハイライトを付けると、後からまとめて読むこともできます。

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すでに電子書籍は単純に紙の本を電子化しただけものではなくなっています。いいですよ、Kindle。まじおすすめ。


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『ネクスト・ソサエティ』P.F.ドラッカー著

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