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ちょっと前の話ですが、デイリーポータルZというWebサイトのメールマガジンで以下のネタが紹介されていました。こねったーという街で見掛けた面白いものをtwitterで投稿するコーナーのネタだそうです。

写真からはどこのどんな製品なのかよくわからなかったので、本当に商標登録されているのか確認してみました。

【登録番号】 第5448147号
【登録日】 平成23年(2011)11月4日
【出願番号】 商願2010-50109
【出願日】 平成22年(2010)6月24日
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【商標(検索用)】 ぷつぷつ
【標準文字商標】 ぷつぷつ
【称呼(参考情報)】 プツプツ
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【権利者】
【氏名又は名称】 ロート製薬株式会社
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【類似群コード】 01B01 01B02 01C01 10D01 17A10 25A01 31A03 31D01
【国際分類版表示】 第9版
【区分数】 1
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
5 薬剤,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,医療用腕環,失禁用おしめ,防虫紙,乳糖,乳幼児用粉乳

商標権者はロート製薬さん、指定商品の区分は「第5類 薬剤」でした。かぶれや湿疹に処方する薬や医療用品に使うために登録しているみたいです。なるほど。

もうちょっと調べてみると、一旦特許庁の審査で拒絶された後に、拒絶査定不服審判を経て登録されていることがわかりました。

【拒絶査定発送日】 平成23年(2011)1月28日
【審判番号】 2011-9069
【審判種別】 査定不服審判
【審判請求日】 平成23年(2011)4月27日

どんな拒絶理由だったのかを確認してみました。

1 本願商標
 本願商標は、「ぷつぷつ」の文字を標準文字で表してなり、第5類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成22年6月24日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由
 原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するものとして、拒絶の理由に引用した登録第5151041号商標(以下「引用商標」という。)は、「ぶつぶつ」の文字を書してなり、平成19年5月17日に登録出願、第5類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、平成20年7月11日に設定登録されたものであり、その商標権は現に有効に存続しているものである。

すでに「ぶつぶつ」という登録商標があるから、他人の登録商標と類似するという拒絶理由(商標法4条1項11号)で拒絶されたようです。で、審判の結果、「ぷつぷつ」と「ぶつぶつ」は非類似であると判断されて登録されたわけです。

ついでに引用されていた登録商標「ぶつぶつ」について調べてみました。

【登録番号】 第5151041号
【登録日】 平成20年(2008)7月11日
【出願番号】 商願2007-49312
【出願日】 平成19年(2007)5月17日
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【商標(検索用)】 ぶつぶつ
【標準文字商標】 ぶつぶつ
【称呼(参考情報)】 ブツブツ
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【権利者】
【氏名又は名称】 株式会社池田模範堂
——————————————————————————–
【類似群コード】 01B01 01B02 01C01
【国際分類版表示】 第9版
【区分数】 1
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
5 薬剤,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド

「ムヒ」で有名な池田模範堂さんでした。私は軽いアトピーがあるもので、夏場などは汗疹対策でいつもお世話になっています。

ロート製薬は「ぷつぷつ」、池田模範堂は「ぶつぶつ」ということで、語感だけで判断するならばメンソレータムはデリケートな部分の処方に向き、ムヒの方が薬効が強い感じなんでしょうか。個人的な感想です。

ところで、審決の内容を見ていると、こんなことが書いてあります。

 そこで、本願商標と引用商標の類否について検討すると、その構成中にそれぞれ2箇所の半濁点及び濁点を有するものであるから、外観において区別し得るものである。

「ぷつぷつ」は半濁音で「ぶつぶつ」は濁音だから見た目で区別できると言っています。ふむ。例えば、先日はネット上に配信されたスポーツ記事で「ノーバン」を「ノーパン」と見間違える人が続出する事例がありました。

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参考:米倉涼子、「過去最高」ノーバン始球式 – MSN産経フォト

おそらく「ぷつぷつ」と「ぶつぶつ」で2箇所の相違があるっていうのも類否判断のポイントの1つだと思うので同列には論じられません。というか米倉さんのことに触れたかっただけですけど。いいですね、米倉さん。

ちなみに「ぷつぷつ®」や「ぶつぶつ®」であっても使用する商品が指定商品と非類似であれば使用しても問題ありません。もちろん商品が類似するかどうかということもなかなか難しい判断なので、使用する際には専門家などにご相談の上で慎重にご判断下さい。

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