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日本一のニートことphaさんがニートの本を書くための資金についてCAMPFIREで支援を募ったら最速で目標額達成したとのことで、遅ればせながら軽く支援をしてみました。
ニートについての本を書いてるんですが制作費が欲しいです。- CAMPFIRE

前からphaさんのことは興味を持って見ていたし、本を出すのであれば買うだろうなぁと思っていたので、前払い+ご祝儀くらいの気分で2,671コースにエントリしました。定価1,500予定らしいので、書籍代プラスまともな食事一回分くらいですね。うまいもの食っていい本にしてもらえると嬉しいです。(すでに執筆は終わっているみたいですけど。)

CAMPFIREとは

CAMPFIREについてあまり知らない人も多いかもしれませんので一応簡単に触れておきます。いわゆるクラウドファンディングサービスでして、やりたいことがあるんだけど資金の目途が立たない人たちが広く支援を募るためのプラットフォームです。プロジェクト単位で支援を受け付けていて支援金額ごとに謝礼のプランが立てられます。

phaさんの例で言えば、プロジェクトは「ニートについての本を書くための製作費を支援してください」になります。これに対して「500円支援してくれたら巻末に名前を入れます。」とか「1,500円支援してくれたら書籍を1冊差し上げます。」とか「50,000円なら、phaがTwitterで1日に30回あなたの名前をTweetします。phaが24時間あなたのことを考え続けます。」とかになるわけです。

で、ざっくり全体像を掴んだところで、何かこんなのを昔見た気がするな、と思ったのですね。2日くらい考え続けた結果、思い出したのが「フォスター・プラン」でした。

フォスター・プランとは

最初に転職したときに笑っちゃうくらいに月給が上がりました。大体手取りで10万円くらいは上がったと思います。でも正直言っていきなり収入が増えても使い途がないわけです。友達もいないし生活に必要なものは一通り揃っている。元の給料が低かったから金の掛かる遊びも知らない。何しろ遊びに行く時間が無い。必然的に貯蓄もしくは投資に回すことになるのですけれど、正直あまり長く生きるつもりもないし今後の人生で必要な金額もそんなに多くないような気もしてきまして、せっかくなら世の中の役に立つことに使ってみようと思ったわけです。

それからめぼしいボランティア団体を調べ始めて、そのときにフォスター・プランのことを知りました。現在は「公益財団法人プラン・ジャパン」というのが正式名称のようです。
プラン・ジャパンのボランティア・寄付で途上国の子どもに支援を。

実際には別の団体に寄付することにしたので概要しか把握していないのですが、簡単に言うと金銭援助のみの里親制度です。会員になると特定の子どもたちと交流(というか文通)ができるという制度だったと思います。ボランティア団体とかはどうしても寄付したお金が有効に使われているのか見えにくくなってしまうのですが、実際に支援国の子どもから手紙が届いたりするのはなかなかやり甲斐が感じられそうです。

実際にちょっと検索するだけでプラン・ジャパンでの子どもたちとの交流をブログにしたためている方が結構な数で見つかりました。ちょっと元ネタが見つけ切れなかったのですが、漫画家の小林よしのりさんも支援していたはずです。確かゴーマニズム宣言で触れていました。プラン・ジャパンのWebサイトにはやくみつるさんとか須藤元気さんの名前が掲載されていますね。

類似点と相違点

基本的に支援者の目線から類似する点と相違する点を考えてみました。

上記のようにCAMPFIREもフォスター・プランも、基本的には支援者の善意による資金提供を募る仕組みです。支援者としてはお金を提供すると被支援者ができる範囲で何らかの謝礼が返ってくるという点で共通しています。せっかく同じ金額を出すのであれば、相手から感謝されるところで支援したいですし、支援者自身にとっても何か見返りがある方が自分に対する言い訳になり易いだろうと思います。そういう意味で支援金を集めやすくするための仕掛けは方向性が同じように思います。

CAMPFIREでは被支援者とそのプロジェクトを見て支援するかどうかを決めます。プラン・ジャパンだと寄付金がどこの誰にどのような形で使われるか見え難いです。少なくとも支援を開始する段階では財団全体での活動報告から推測することしかできません。CAMPFIREの方が被支援者と支援者の結びつきが強い仕組みになっています。プラン・ジャパンでは被支援者との交流は特典に近い扱いだと思います。

次にCAMPFIREでは支援金の用途は被支援者に委ねられます。CAMPFIREはあくまでプラットフォームにすぎず被支援者と支援者の橋渡しをするだけの存在だからです。プラン・ジャパンでは基本的に集まった支援金は財団が使途を決定します。場合によっては今文通している子どもには何も渡っていない可能性だってあります。(あくまで可能性の問題です。実体はわかりません。)

そしてCAMPFIREは(基本的に現時点では)国内の支援者が国内の被支援者を支援する形になります。一応世界中から支援を受けられるかのような記載がされていますので今後は海外展開も視野に入れているのかもしれませんが現時点では国内のみで展開されているとして間違いはないでしょう。プラン・ジャパンは基本的に先進国から途上国への国際的な支援になります。まず本部であるプラン・インターナショナルが支援国と活動国をはっきり色分けします。国内に経済的な問題で学校に通えない子供たちを支援したいと思ってもできないわけです。

比較して見えて来たこと

これだけ社会がグローバル化していく時代背景の中で、1937年から活動しているプラン・ジャパンが国際支援を主にしていて、2011年にリリースされたCAMPFIREが国内の支援を対象にしているのは興味深いところだと思いました。

少なくとも私は、最初に寄付を考えたときには、日本国内の経済的に困っている人を支援しようという発想はありませんでした。もちろん当時から(というかいつの時代でも)経済的に困窮している人はいるでしょう。けれど、少なくとも当時の自分にはそういった人よりもアフリカや南米の貧困にあえぐ子どもたちに支援をする方がより緊急性の高い事案であるように思えました。

でも今ぐるっと自分の周辺の事情を考えると、今はまず国内で困っている人に手を差し伸べる方が優先度が高い気がしています。日本国内でお金が回ることで自分の収入も上がるわけだし、回りまわって国際支援もし易い経済状況になるんだろうと思いますので。そういう意味ではやはり少しでも自分に巡ってくる方を選択する意識が強くなっているのかもしれません。

自分を含めてみんなが内向きになっている原因はいくつか考えられます。一つは21世紀以降の格差拡大と東日本大震災などを要因として、国内に本当に困っている人が増えていることが考えられます。また情報化社会の進展でそのように国内に困っている人がいることが目につき易くなっていることもあると思います。

もし10年前に現在のようなネットインフラが整っていてCAMPFIREのようなサービスがリリースされたとして同じように成功したのだろうか、というのは興味深いところです。

結局、今は2012年で地震も原発事故も起きってしまったし、世界はすでに繋がってしまっている。その時代背景の違いが、CAMPFIREとプラン・ジャパンの仕組みの違いに現れているのかもしれません。

何となくまとめ

グダグダになってきましたが、何とかまとめてみようと思います。

私はCAMPFIREのプラットフォーム自体は素晴らしいものだと思います。もし問題が起きるとしたらプロジェクトの内容であったり、被支援者のプロジェクト実行姿勢の不備などが表面化したときだと思います。それはコンテンツの問題であって、運営の問題です。この辺りはやはりというかstudygiftとも共通するのかなと思います。CAMPFIREはまだ燃えてなかったですね、すいません。

いずれにしても、それがオリジナルのものなのかそうでないかは別にして、日本で初めてクラウドファンディングを本格的に動かしたサービスだと認識していますので、その点はたいへん評価しています。

単純な貨幣経済に、流行りの評価経済的な要素を取り込んだサービスとも言えるわけで、未来を先取りしているのかもしれません。一支援者として今後の展開を注目して見て行きたいと思います。

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