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意識の高いビジネスパーソン(笑)の自分は、ご多分に漏れず2000年代、特に後半にはかなり熱心にビジネス書の類を読み漁っていました。

最近は仕事を変えて間もないこともあって仕事上読んでおかなければ話にならない本が山のようにあってなかなかビジネス書の類には目が行かなくなっています。逆にあまり本屋の店頭でも目立っていないような気がします。一時期に比べて刊行点数も減ってるのでしょうか。

そんな中でタイトルだけで手にしてしまったのが本書でした。

本書の中で著者は、2000年代半ばから2010年代初頭に掛けてのビジネス書の潮流を評価し、ビジネス書ビジネスのからくりを解き明かし、正しいビジネス書との付き合い方を示唆します。

著者が本書で訴えていることは、大体こういったポイントだと思います。

  • ビジネス書が粗製乱造されるのは出版不況が背景にある
  • 実務に直接関係する本とか教養を高める本とかいろんな種類の本を読んだ方がよい
  • ビジネス書を読むなら長く読まれ続けている名著をじっくり読みなさい

本が売れないから点数を多くして売り上げを上げたい出版側の思惑と、ビジネス書を刊行することでパーソナルブランディングを進めたいビジネス書作家たちの思惑とが合致した結果が、同じような論点や方法論を目先だけ変えた安直なビジネス書の濫造を招いている、と。

一方で共通する考え方は過去の名著の中で説かれているものがほとんでであるから、大元の方を読んだ方がよいし、ビジネス書は読んですぐに効果が出るものでもないから、もっと実務上重要な本を優先して読んだ方が良いよ、と。

で、おすすめされていたのは「七つの習慣」と「思考は現実化する」でした。どっちも読んだことないです。。

もしくは日本の偉人本・社長本がよいとのこと。どれも読んだことないな。。

今まさにビジネス書を中毒気味に読み漁っている意識の高いビジネスパーソン(笑)だと反感しか覚えないかもしれません。一方でかつてはビジネス書を読み漁っていたけどもう読まなくなった人にはもはやあまり需要がないかもしれません。

方々を敵に回すだけであまり実益がなさそうな本書ですけれど、昨今の自己啓発ブームを鼻で笑っている向きが気分転換に読むにはちょうどよいのではないでしょうか。さすがプロのライターさんだけあって読み易く、3時間ほどで読了しました。

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