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今年も何だか世の中が騒がしいなと思っていたら気付かないうちに夏の甲子園大会が終わっていました。ちなみに私は8月8日生まれなので、毎年夏の甲子園の開会式と誕生日が被ります。甲子園に出場しなくてよかったなと思いますが、別に野球部ではありませんでした。

今大会は岩手県代表花巻東高校の千葉翔太選手のカット打法とやらが話題になっていたようです。私は準決勝で花巻東高校が敗退してから知りました。どうやら準々決勝で派手にカット打法を駆使して審判部から目を付けられた結果、準決勝では思うようなプレイができずに悔しい思いをしたということのようです。

 高い出塁率で活躍した花巻東の2番打者・千葉が準決勝前に、持ち味のファウルで粘る“カット打法”について大会審判部から注意されていたことが21日、明らかになった。注意によって準決勝でカット打法を封印した千葉は4打席とも出塁できず、チームは敗退。「自分の野球ができなかった」と号泣した。
(【夏の甲子園】“カット打法”に審判部が待った 花巻東・千葉「自分の野球できなかった」 – MSN産経ニュースより)

これについてはネット上でも多くの批判がされているのを目にしました。私が読んだのはこの辺りの記事です。みなさん激おこプンプン丸でした。

参考1:花巻東・千葉翔太クンのカット技術を「ご理解」によって封印させた大会本部の圧力が理解不能な件。
参考2:千葉君の打撃を擁護する野球素人だけど法律家の意見
参考3:花巻東の千葉くんは洗脳されていると思う

そもそもあれがバントの定義に当てはまるのか、準々決勝の試合後にグラウンド外で非公式に警告した審判部の対応はいかがなものか、などなど、確かに不条理な面は多いと思います。審判部の対応は端的に言えば最悪だと思います。きっと純粋に野球のルールとしてというよりも、考慮すべきグラウンド外の事情が多くあったのだろうと思います。よく知りませんけど。

私が非常に疑問を感じるのは、監督は何やってんだ、ということです。他の記事によると千葉選手は中学校までは投手をしており、部員数が120名を超える強豪校の中でレギュラーを勝ち取るためにカット打法を身に付けたそうです。このような強豪校の中で一人の高校球児が独自に編み出せるとはちょっと考え難いので、監督コーチ陣の指導があったと考えるのが普通でしょう。

問題の「バントの定義」は高校野球特別規則17項に規定されています。1972年夏の甲子園大会で、東洋大姫路の前原正弘選手が習志野との1回戦初打席でカット打法を実行し警告を受けたのがきっかけで追加された規定だそうです(参考)。

この経緯を考えるならば、カット打法なるものを千葉選手に身に付けさせるに当たって、バントと判断されるリスクは考慮して対策も考えておくべきだったんじゃないでしょうか。もちろんバントと判断されないように千葉選手はきっちりフォロースルーしていたんでしょう。きっと監督がそう指導したのでしょう。であれば、監督としてしっかりと反論すればいいでしょう。準決勝でも自由にやらせればいいじゃないですか。

また、いかなるスポーツも最終的な判断は審判が行うわけですから、いくら主張しても認められない可能性だってあります。そのリスクを考えれば二の手三の手を考えておかなければいけないんじゃないかと思うのです。準決勝で千葉選手がカット打法を封印したのが、本人の意思なのか、チームの総意なのか、監督の指示なのか、明らかではありませんが、これを封印されてなす術なく敗れてしまうのは、あまりにも選手たちが気の毒です。一回戦の初打席でバントと判断されて警告されたらどうするつもりだったのでしょうか。

なにより花巻東高校に準決勝で勝利した延岡学園の選手たちに失礼です。千葉選手は準決勝後の記者会見で「自分の野球ができなかった」と号泣したそうですが、それが本音だとしても敗れた選手が公に言っていいセリフではありません。それを言わせたのは監督の片手落ちな戦術だったと私は思います。

ところで、この問題にまつわる記事を読んでて非常に違和感を感じるのは、みんな「千葉くん」と呼んでいることです。18歳になる高校生を捕まえて「くん」付けとはいかがなものでしょうか。義務教育を卒業すれば働ける年齢なのだから立派な青年です。それ相応の呼び方をして欲しいと思いました。

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