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橘玲さんの『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門』がKindle版で復活していたので読みました。

この書籍は元々2002年に発行されたものです。当時私は社会人になって数年経ち懐に余裕が出てきた頃でした。三度の飯よりマネーが好きな私は、資産運用について勉強しようと思い、本屋で見掛けたキャッチーな装丁に惹かれ本書を手に取ったのでした。

ずっと再読したいと思っていたのですが、しばらく絶版で手に入らない状況が続いていました。偶然にKindle版が発売されたことを知ったので、速攻でワンクリックし、10年超ぶりに再読してみたのでした。

本書の目次はこんな感じです。全般的に抽象的で目次だけでは内容を推測し難いかもしれません。

  • Introduction 人生は一度しかない。だから近道を行こう!
  • PART1 人生を設計するための知識
  • PART2 人生の大きな買い物
  • PART3 惜しみなく奪われる人々
  • PART4 黄金の羽根の拾い方
  • PART5 税金について知りたい本当のこと
  • PART6 もうひとつの人生
  • Epilogue 新宿中央公園のホームレス

本書の主張は明確です。社会制度は人間の作るものである以上一定の抜け穴が存在し、これを利用することで確実に儲けることができるようになっている。しかし、そのような方法は皆に知られて実行されると確実に儲けることはできなくなる。だから、他人よりもいち早くそのような抜け穴を見つけて実行することが肝要である。それが本書の骨子だと理解しました。

それらの実例として、住宅ローン、生命保険、年金、健康保険、各種補助金、そして税金について当時の制度とその抜け穴を紹介しています。事例は具体的で詳細なのですが、10年以上前の発行ですから状況は大きく変わっていますから、そのまま参考にすることはできません。

そもそも本書の趣旨を考えれば、書籍として発行されている情報ではすでに旨みは失われているか早晩失われることは明白で、記載されている事例が時代遅れとなったから本書の有用性も失われるというものではないでしょう。むしろ事例がもはや即効性がないことがわかった上で読むからこそ、真に著者が主張したいことが理解できる気もします。

率直に言って、本書を再読する直前までは、やはり10年以上前の本では役に立たないんじゃないかと思っていました。初読の際にも具体的な制度の実例でいろいろな穴があることを見せつけられたことが衝撃だった記憶があったからです。でも、実際に改めて読んでみれば、むしろ本書のポイントはそこではなく、そこから浮かんでくる人生に対するルールがポイントだったことがよくわかりました。

マーケットが活況になってくると、どうしてもテクニカルな面を強調した本が乱発されて書店に並ぶのですが、本書はそうした投資本とは一線を画す良書です。当時読んだ人もリーマンショックを経た今だからこそ再読してみると新たな発見があるかもしれません。

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