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ちょっと前の話ですが、まだ真夏で何もする気にならない休日に、近所の公園でゴミ拾いをしました。

別に最初からそんなつもりで家を出たわけではなくて、午前中にスーパーに買い出しに行った帰りに公園を通りがかったら異常にゴミが散らばっててすごい不愉快な気分になったので、昼飯食ってから軍手とビニール袋を持ってゴミ拾いに出たのでした。

本当に小さい公園でトイレと東屋(あずまや)と砂場とすべり台しかありません。休日の午後には小さな子供を連れたファミリーがくつろいでいるようなアットホームな公園です。

それでも夜中になると近所の素行の悪い若者やら中年やらが集まってくるようで、例えば、東屋の中にビールやチューハイの空缶が転がっていたり、ベンチの下にコンビニ弁当の空き殻が放置されていたり、水道の脇に花火のカスが捨ててあったり、当然のように至るところにたばこの吸い殻が落ちていたり、とにかく結構な荒れ具合だったのです。

私がゴミ拾いに来た頃には二組ぐらいのファミリーが子供たちと戯れていました。一瞬奇異な目で見られたのは感じましたけれど、せっかく出て来たのだからと、明らかに自分よりも若い両親を横目にゴミ拾いを始めました。持ってきたのはスーパーの買い物袋で、わが家の一週間分の食料品が入る大きさですから結構な大きさの袋だったのですが、あっという間にいっぱいになりました。

見渡す限りゴミが消え去ったので満足して、近くの自販機で缶コーヒーを買って、公園のベンチに座って一息ついてました。何となしに休日のファミリーを眺めながら、あぁ自分はどこで間違って彼らとこんな差が付いているのだろうか、なんてブルーになったりして、まぁ10分くらいだと思います。ベンチに座っていたのです。

ふと気付くと、何かのボードを携えて腕章をした二人組が公園に入って来ました。私よりもずっと年輩でおそらく60代くらいです。そこいらを見回していたのですが、一通り眺めた後に私の座っているベンチの方に向かってきました。二人とも表情はにこやかですが目は笑っていません。

この人たちは何をしてるんだろう、と思いつつ、彼らが近付いてくるのを横目で見ながら、気づかない振りして子供たちの方を眺めていたのですが、数メートル先から腕章の二人組が声を掛けて来たのでした。

「こんにちは」

一瞬意味がわからなかったんですが、慌てて会釈します。長く一人で暮らしていると咄嗟のときに声が出なくなるものなのです。

「暑いですね」
「えぇ、暑いですね」

それだけ話すと、二人組は引き返していきました。背中から見ていると、手に持っていたボードに何やら書きこんでいるように見えました。その後、二人組は公園を一周して出て行きました。

しばらくあの二人組は何だったんだろうと考えていたんですが、思い付いたのは一つだけでした。きっとあの二人は自治会の見回りだったのでしょう。定期的に近所を回って不審者がいないか注意しているのだと思います。

考えてみれば、休日の午後に白髪交じりの中年男子がゴミいっぱいの袋を傍らに幼児たちをニヤニヤしながら眺めていたら、それは怪しいはずです。何しろ真夏に軍手して汗だくで公園のベンチに座ってるんだから。自分が見回りをする方でも怪しい男がいると判断しますよ。

何て言うか、近所の治安を維持するために公園のゴミを拾いに来たのに、自分の方が地域の治安を乱す存在だったと言うことを突きつけられて大変ショックでした。

どこで人生を誤ってしまったのか、どうしたら真っ当な人生を取り戻せるのか、じっくり見つめ直してみたいと思います。

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  • ねい

    何言ってるの!!

    ゴミ拾いするような人間は真っ当でしょ!!

    でも人生云々の気持ちはわかりますが。

    • コメントありがとうございます。
      ですよね。
      人を見た目で判断しないで欲しいです。

  • たた

    誤解されるとショックですね。
    でも、散らかっている公園を掃除するような人は、真っ当な人ですよ!

    • たたさん、コメントありがとうございます。
      考えてみると私の被害妄想かもしれないと思えてきました。
      これからも負けずに気が付いたらゴミを拾って行こうと思います。