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『今日、ホームレスになった』『今日、派遣をクビになった』のさらに続編を読みました。構成は前二作と変わりありません。

本書の初版は2010年8月です。リーマンショック後のホームレス事情を追った本との触れこみです。実際にはそうでもありませんでした。

第一章は「クビを切られて」。大手企業の管理職をはじめとして長年正社員として働いていた人がリストラを契機に家庭崩壊、ホームレスまたはネットカフェ難民に陥る経緯を取材しています。

第二章は「廃業の果て」。タイトルの通りに元経営者が廃業の末にホームレスとなる事情を取材しています。家業を継いだ人、一念発起して起業した人、様々な事情がありますが、羽振りのいいところからちょっとしたきっかけで落ちていく姿に胸が痛みます。

第三章は「借金地獄」。住宅ローンや事業資金の借金があるところにリストラや業績悪化から返済が滞り、雪だるま式に膨れ上がっていった末に破産した人たちに取材しています。

第四章は「ヤングホームレスの素顔」。就職難からフリーターになった人、就職先の倒産で再就職がうまくいかない人など、ネットカフェ難民となっている20代から30代前半までの若者を取材しています。

売り文句とは裏腹に、リーマンショックの影響と言うよりは、バブル崩壊からデフレによる不景気の影響で苦境に陥っている人が多く出てきます。そういう意味では前二作とそれほど大きな違いはありません。

やはりそこにはパターンがあって、中高年の場合には、リストラ・倒産→再就職に失敗→生活苦→家庭崩壊→ホームレス、という流れが多いです。若者の場合は、就職失敗→ネットカフェ難民が一つのパターンになっているようです。

一番心に残るのは、就職に失敗した若者たちの無気力さでした。他の中高年と比較して悲壮感が全くありません。今までもいいことなかったし、こんなもんでしょう、という諦観が通底しているように読みました。こうなってしまうと多少景気が上向いても彼ら彼女らの生活が向上するようには思えません。何とかならないものでしょうか。

自民党の政権復帰から一年経って株価や円相場は復調しましたけれど、主にその恩恵を受けているのはそれ以前に一定の財をなしていた人たちだけのように見えます。やはり当初から政府が言っているように雇用と賃金が浮上するところまでいかないと格差の拡大を助長するだけに終わってしまうなぁと思います。

だからと言って自分にできることは思い浮かばないのですが。

何にしても2014年は重要な一年になることは間違いありません。来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、自分の生活は自分で守ることを肝に銘じて着実に生きていきたいと思いました。

がんばるぞー

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