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「婚学」とかいう言葉が密かに世間を賑わしているようです。どうやら某旧帝国大学で行われている講義で提唱されている概念のようです。

きっかけはNHK NEWS WEBに公開された「加速する“未婚社会”どう備える」という記事に取り上げられたことのようです。

九州大学の助教、佐藤剛史さんは、去年から恋愛に必要なスキルや結婚の意味を学ぶ講義を始めました。
きっかけは、佐藤さんが1年生の学生200人余りを対象に行った恋愛に関する調査でした。
その結果、男女とも7割以上の学生に恋人がいないことが分かったのです。
「あまり人に心を開けない」「思っていることをすぐに言えない」
学生たちのことばからは人とコミュニケーションを取ることが苦手な若者の姿が見えてきました。
このため佐藤さんは講義の中で男子学生と女子学生をペアで座らせ、異性との会話の仕方を練習させています。

佐藤さんは「今の社会では結婚しない自由、子どもを産まない自由も認められていると思いますが、もし社会に出た後、結婚して子どもを作りたいという人生を選ぶのであれば、今のうちからどういう人生を選ぶかを考え、その人生を実現していく力を身につけてほしい」と話していました。

(NHK NEWS WEB 加速する“未婚社会”どう備えるより)

私は高校が男子校だったので、大学一年の段階で恋人がいないことはむしろ当然くらいの感覚です。むしろ九州大学に入るような優等生たちが大学入学の時点で3割も恋人がいることに驚愕しました。

もしかしたら私は20年前からすでに遅れを取っていたのでしょうか。

大学生にこの種の講義を行うことについて趣旨として間違っているとは思いません。ただ、「結婚しない自由、子どもを産まない自由も認められている」という言葉には大変な違和感を感じます。結婚すること、子どもを産むことが当然という意識がないと、「認められている」なんて言葉は普通出てこないでしょう。

世間の反応は賛否両論といったところです。日を追うに連れて否定的な意見が強くなってきている感じはします。一般的に粘着するのは否定的な意見を持つ人ですから、当然の流れなのかもしれません。(参考

伝聞だけでは判断できませんので、一体どんな講義の内容なのかを九州大学のWebサイトで公開されているシラバスで確認してみました。

授業概要は以下のように記載されています。

結婚するってどういうコト?
生まれるってどういうコト?
DVってどういうコト?

大学では教えてくれない大学生にとって必要なこと、
大学生のうちにしておくべきこと、
大学生にしかできないことを一緒に考えます。

2012年度からは、日本ではじめての『婚学』授業。
恋愛、結婚、出産、子育てをテーマに
ディスカッションやワークを重ね
人生を豊かに生きていくための考え方と
それを実現するための能力を身につけます。

2008年度、全学教育の中で学生最高評価の授業。
2012年度前期の授業では、20名の定員に対して180名以上の受講希望者が殺到。
四年間の大学生活を充実したものにするための名物授業。
『大学では教えてくれない大学生のための大切なコト』。

煽り文句が胡散臭い感じはしますが、必ずしも取らないといけない講義ではないし、具体的な内容をイメージし難い記載なんで、釣り文句を入れるのはある意味仕方ないのかな、という印象はあります。受講生が集まらないと仕事なくなるかもしれないしね。

自分の経験に照らしても、若いうちから将来の仕事や家庭について考える機会が与えられることはよいことだと思います。自分も学生時代のうちから仕事や家庭を含めた人生全般の青写真をもっと真剣に考えておけば、こんなにいい年して右往左往することもなかったのかも、なんて思うこともあります。

講義全般のコンセプトについては個人的には違和感はありませんでした。別にこういうイロモノ系の講義があるのは悪くないんじゃないでしょうか。

残念ながらシラバスでは講義の詳細な中身は読み取れませんでした。もうちょっと調べると担当講師である佐藤剛史さんのブログが存在することがわかりました。きっとここを見れば、どのような方針で講義を進めているのかわかるはずです。

これからの未来を担う若者には
ステキな恋愛をし、
ステキな結婚をし、
ステキな家庭を作るための力が
求められている。
婚活しなくてもいいような
ステキな大人
になるための
婚学が必要になっている。

(『婚学』(2013年後期)社会人ゲスト参加者募集 | 佐藤剛史のofficial blogより引用)

はぁ?!(# ゚Д゚)

「ペアを作れ」って言って
みんなペアを作るのだから
その恥ずかしさに負けず
勇気を出したほうがいい。
こうしてペアができずに
たたずんでいる方が
よっぽど恥ずかしいでしょ?

(残酷な婚学 | 佐藤剛史のofficial blogより引用)

私の個人的な結論を述べます。学生時代から仕事や家庭などの将来設計が重要なことは理解するし、その中心に結婚を据えることには賛成します。そうしたことを考えることができる講義を大学で行うことはむしろ望ましいと考えます。


だけど、こいつはダメだ。

こんな偏見にまみれた人間が「ステキな大人」を語るなんて笑止千万。もっとまともな社会認識を持っている講師を連れて来い。

話はそれからだ。


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  • Y. Miyazaki

    揚げ足をとるようですが
    7割も恋人がいる、というのは誤読 or 誤記ですよね。

    • Miyazakiさん、ご指摘ありがとうございました。
      修正しました。