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山に足を踏み入れるすべての人に読んで欲しい一冊です。

時間が余ったので書店をぶらぶらしていたときにふと目に止まってジャケ買いしました。よく見たら初版発行は2003年。すでに13刷を重ねているロングセラーのようです。恥ずかしながら私は書店で目にするまで存じ上げませんでした。

書かれていることは至極ごもっともでした。私もそれなりに気を付けているつもりではいましたが、身につまされるご指摘が多く含まれていました。何しろ1ページ目から「趣味登山は4人から」とのご指摘がありましたから。私は友達がいないので9割方は単独行です。

たぶん本書に書かれていることをすべて完全にやれている人なんてほんの一握りで、多くの人は全体の2割とか3割とかできてないところがある感じなんじゃないかな、なんて思いました。

著者自身が「自分でもできてないけど…」みたいな書き方をしているところすらありますから(P.155『登山口までは足を使わぬマイカー族』)。

本書では数多くの登山するにあたって気を付けるべきポイントが示されています。交通が便利になり登山道具が進化することで一人でも気軽に登山を始めることができるようになりました。皮肉なことに登山環境が進歩することで、山岳会とか登山サークルとかは敬遠される傾向が強くなっていて、経験豊富な先輩たちに指導を受ける機会を持たない人も多いです。私もその一人ですけれど。

山岳雑誌を読んだり、山小屋などで話を聞いたり、周りの人の振る舞いを注意深く見たりしていれば、ある程度はやっていいこととやってはいけないことは見えてくるような気もするのですが、遭難防止のためにやってはいけないこととか、それなりの経験を積んで相当な想像力を働かせないと思い至らない内容も多いです。

挑発的なタイトルとは裏腹にすべての登山者が一度は眺めておくべき名著だと思いました。だからこそこんなロングセラーになっているのでしょうね。

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