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西原理恵子さんの出世作、『ぼくんち』を読みました。

一月に角川文庫のKindle版70% offセールをやっていたときに購入しておりまして、隙間時間の暇つぶしにボチボチと読み進めて、ようやく上中下の三巻セットを読破しました。

本作は1990年代後半にビッグコミックスピリッツで連載されました。当時私は大学生で長距離通学していたので、今から思うとアホみたいに漫画雑誌を読み漁っていました。ビッグコミックスピリッツもその中の一冊で、『ぼくんち』も確かに読んだ記憶があります。

本作は、一話4ページのフルカラーで、全114話完結です。各話で一つのエピソードが完結します。一気に読めばあっという間に読めますが、一話一話が重いので噛みしめながら読む方がおススメです。

主な登場人物は、田舎町で暮らす母子家庭の兄弟、一太と二太。そして、その種違いの姉、かの子。三人を置いて母が家出し、三人で暮らし始めるところから物語は始まります。

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貧しい街の貧しい家で貧しい暮らしをする三人がそれぞれで幸せになるために必死に生きていく姿を描いています。独特の明るい絵柄で描かれていますが、出てくるエピソードは薬、売春、賭博、暴力などなど、重い話ばかりです。結局、三人は生活のために離れ離れになってしまうのが、また切ない感じにさせられます。

それでも最初から最後まで登場人物たちが笑顔を失わないことが救いでした。むしろ笑顔でいられるのであれば、どんなに貧しくても、人の道を外れても、家族が離れ離れになっても、幸せなのではないかという気になってきます。

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4ページの短い話の連続ですが、多くの名言が散りばめられていて、幸せに生きるというのはどういうことなのか、改めて考えさせられました。

これは間違いなく名作です。
一度は読んでおいて損はないと思いますよ。


西原理恵子さんの作品

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』西原理恵子(著)

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