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京都大学大学院の女子学生が修士論文のためにキャバクラで潜入取材した内容を著した書です。個人的にキャバクラへはよく行きますので大変興味深く読ませていただきました。

本書は全体的に二部に分かれていて、前半は著者がキャバクラで働くことになった経緯や、一般的なキャバクラのシステムなどの基礎知識、実際に著者がキャバクラに入店して働いた体験談など、後半はキャバクラで働きながら同僚などの話を聞いて分析した内容などです。

私も少なからずキャバクラには足を運んでいますので、大体のシステムは理解しているのですが、どのような意図があってそのようなシステムになっているか、という裏話は読んでて面白かったです。

本書でたびたび主張されているのは、キャバクラは素人さを売りにしたプロの水商売である、ということです。キャバクラの客はややもすれば若い綺麗な女の子といい関係になれることを夢見て足繁く通いますが、受けて立つキャバ嬢たちは水商売のプロとして客の求めるものを最大限に提供しながらも関係性には一線を引いています。客がそうしたキャバクラの本質を理解している限りはみながハッピーであるけれど、ビジネスモデルを理解していないか盲目的に盛り上がってしまったときには悲劇が起こります。

キャバ嬢は素人さを売りにすれば成績が上がることがわかりながらも、客を勘違いさせるとその素人さ故に店外で会おうとして来て成績に繋がらないという矛盾した状況で働いているわけで、精神的なバランスを崩してしまう人が多くなるのもわかる気がします。個人的にも極めて耳の痛い話であります。

後半の考察のところは正直あまり興味が湧かなかったのですが、前半のキャバクラの歴史や体験入店などの舞台裏の話は、実際に潜入取材しなければ得られない情報であり、非常に楽しく読ませていただきました。

悲しいことですが、アラフォーともなると二十歳前後の女の子と対等に話をする機会など皆無になります。その代わりと言ってはなんですが、使い道のない金なら腐るほどあるのです。都内で暮らしていた頃には歌舞伎町あたりのキャバクラへよく訪れていたのですが、最近は実家で母と二人暮らしになったのでなかなか行く機会がなくなってしまいました。

たまには奮発してキャバクラでドリンク奢りまくりたい気分になりました。もちろん節度は守って飲みますよ。

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