スポンサードリンク

商標速報bot(@trademark_bot)というtwitterのアカウントがあります。商標は出願すると数週間で公開されるのですが、公開された出願済みの商標をtwitterに投稿するアカウントです。いろんな会社や個人が出願した商標が見られるので、ダラダラと上から下まで見ていても結構面白いです。

それで最近、個人の出願人で妙にたくさん商標登録出願をしている人がいることに気づきました。

お名前は「上田 育弘」さんです。

こんな具合に流行語とか既存の用語とか片っ端から出願している雰囲気です。

他にも、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」にあやかったものとか。

商願2014-001492 じぇじぇじぇ
商願2014-001493 JEJEJE
商願2014-001530 じぇじぇ

ドラマ視聴率最高を更新した「半沢直樹」の決めゼリフとかも。

商願2014-032028 倍返し
商願2014-032027 三倍返し
商願2014-001086 十倍返し
商願2014-001498 百倍返し
商願2014-001499 千倍返し

商願2014-004554 やられたらやり返す
商願2014-006731 やられる前にやり返す
商願2014-009743 やられなくてもやり返す

一体どれくらい出願してるんだろうかと調べてみて驚愕しました。

2014ranking

出典:2014年商標出願人ランキング|知財ラボ

なんと2位以下に3倍近い差を付けて断トツの本年出願数第1位です。

ちなみに昨年1年間の出願人別商標出願数を見ると、1位のサンリオでも428件です。5か月ですでに大企業の1年分の出願件数を超えています。すごい。

2013ranking

出典:2013年商標出願人ランキング|知財ラボ

商標登録出願をすると、1件につき3,400円+指定商品役務の区分数×8,600円の出願手数料がかかります(特許法等関係手数料令4条2項)。指定商品または役務は必ず1つは指定しないといけないので、1件の出願に対して最低でも12,000円かかることになります。

ということは、559件の出願であれば、12,000円×559件=6,708,000円の手数料が少なくともかかっています。実際には多くの出願で複数の商品役務を指定しているようなので、ざっくり2倍は掛かっていると推測しています。

上田さんの目的がまったくわかりませんが、商品も役務もバラバラですから個人のビジネスで必要となるとは到底思えません。商標を取ること自体が目的となっていると考えるのが通常だろうと思います。

商標を大量に取った上で何をしたいかは想像の範囲を出ませんが、仮に自分がこのような行動を取るとしたら、アレかなぁとは思いますね。いわゆる商標ゴ・・・ごほんごほん。

相当なコストを掛けて行動されているようですから、よい結果が出るとよいですね。ビジネスの成功をご祈念いたします。

ちなみに、「上田育弘」さんの名前を検索すると、大阪の某特許事務所の所長さんに行き当たります。しかし弁理士会の弁理士ナビではこの名前の登録はありません。一方IPDLで検索すると何件か代理人として出願している形跡はあります。

想像するに、かつて弁理士として特許事務所を経営していた方が、登録を抹消して商標関連のビジネスを新たに始められているのではないでしょうか。

真偽のほどはわかりませんが、今後の展開に非常に興味津々でございます。


追記

弁理士法第24条第1項第5号

第二十四条  弁理士が次の各号のいずれかに該当する場合には、日本弁理士会は、その登録を抹消しなければならない。
五  第六十一条の規定による退会の処分を受けたとき。

弁理士法第61条

(弁理士会の退会処分)
第六十一条  弁理士会は、経済産業大臣の認可を受けて、弁理士会の秩序又は信用を害するおそれのある会員を退会させることができる。

具体的に何があったのかよくわかりませんが、そういうことのようです。


関連記事

上田育弘さんを止める方法
「おもてなし」を含む商標登録出願が乱発中
流行語を商標登録出願しまくってる人がいる
ドンキホーテは電子マネー事業に参入するのでしょうか

LINEで送る
Pocket