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唐突ですがTENGAの特許について調べました。TENGAがどのような製品かご存じない方は、このあたりを見てください。

株式会社典雅の特許は6件登録されています。そのうち最も古いのは2005年6月2日に出願された特許第4691398号です。

(11)【特許番号】特許第4691398号(P4691398)
(24)【登録日】平成23年2月25日(2011.2.25)
(45)【発行日】平成23年6月1日(2011.6.1)
(54)【発明の名称】射精促進装置
(21)【出願番号】特願2005-163336(P2005-163336)
(22)【出願日】平成17年6月2日(2005.6.2)
(65)【公開番号】特開2006-334176(P2006-334176A)
(43)【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
(73)【特許権者】
【識別番号】505167222
【氏名又は名称】株式会社典雅
【住所又は居所】東京都中野区本町1丁目23番9号 NIDビル3階
(72)【発明者】
【氏名】松浦 努
【住所又は居所】東京都中野区本町5-37-4 有限会社典雅内

発明の名称が「射精促進装置」。素敵です。当初は「精子採取装置」で出願されていましたが、すべて補正されていました。何があったのでしょうか。

この特許の権利範囲を規定する特許請求の範囲は以下のようになっています。

【請求項1】
長手方向一端面が開口した非円筒状の容器本体と、該容器本体の開口部に着脱して開閉するキャップと、から成る容器と、
前記容器本体内に収容され、長手方向一端面の挿入口から内部に延びる挿入空所を有したゲル状樹脂製のコア部材と、
前記コア部材と前記容器本体内壁との間に介在するスポンジ層と、
を備えた射精促進装置において、
前記容器本体は、長手方向両端部の外径よりも中間部の外径が小さい非円筒体であると共に、前記キャップの上面は定置に適した平坦面であり、前記開口部と反対側の容器本体端部は定置に適さない円弧状面であり、
前記コア部材は、その外周面に突出したリブを備え、
前記スポンジ層は、前記リブを挟み込んで前記コア部材の挫屈を防止する挟圧部を備えていることを特徴とする射精促進装置。

図面はこんな感じです。人によっては見慣れた形状ではないでしょうか。

Fig.1

Fig.1

Fig.1

Fig.1

明細書によれば、容器本体が両端部の径よりも中間部の径の方が小さい非円筒形になっていることにより、多様な刺激を得られることが発明のポイントのようです(伏字は筆者による)。

本発明によれば、容器が全長に亘って略均一径の円筒体でなく、非円筒体であるために、●ニス摺擦のための操作中にコア部材内部のペ●スに加わる圧力が変化し、ペニ●に対する刺激が多様化する。このため、健常者は勿論、健常な青年男子に比べて刺激に弱い老人、身体障害者等がこの種の採取装置を使用する場合であっても、本人に適した必要最低限の刺激を与えて採取目的を達成できる。

「摺擦(しゅうさつ)」という言葉は初めて知りました。声に出して読みたいです。しゅうさつ。

また、キャップが平坦で立てて置いておけるのでローションが偏らないこともポイントです。

更に、未使用状態にある採取装置を保管、陳列する際に、コア部材内部に充填されている潤滑液(ローション)がコア部材入口側に溜まるように、容器の開口側を下向きにして立設することができるので、キャップ開放時にそのままペニスをスムーズに挿入することが可能となるばかりでなく、コア部材の挿入口から潤滑液が漏れ出すことがなくなる。

この特許の明細書の白眉は技術分野と背景技術です。本来の目的は一切書かれていません。特許法第32条で、公序良俗に反する発明は特許を受けることができないことが規定されているからです。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は射精促進装置に関し、特に医学的な研究、治療のための要請や、性犯罪防止、売春防止、及び性病の蔓延防止等の社会的な要請に基づいて従来から使用されてきた射精促進装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
医学的な研究や治療上の必要から、男性の精子を採取するための射精促進装置(精子採取装置)が種々提案されている。例えば、夫婦間の不妊の原因を究明するために採取した精子から夫の性機能を検査したり、性機能障害を治療したり、人工授精のために精子を確保、保管する等の医学的な必要性のために射精促進装置が使用される。更に、個人的な性的欲求を解消させることによる性犯罪の予防、売春防止、性病感染者数の減少等の種々の社会的なニーズを満たすためにも、従来から低廉に入手することができ、しかも使い捨てタイプであるために衛生上、健康上の問題も惹起しない簡易な射精促進装置が知られている。

このように高邁な理想の下にこのような傑作が産み出されてきたわけです。ぜひプロジェクトXで取り上げていただきたい。

ちなみにIROHAに関する特許も探してみましたがそれっぽい出願はありませんでした。発売が2013年3月なのでまだ公開されていないのかもしれません。

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