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東京の小中学校は7月18日に終業式を迎えたようです。つまり海の日の三連休を越えた今週から夏休みというわけ。

私の職場は新宿にありますので、普段から平日も買い物客や観光客が多い地域なのですが、この時期にはさらに大量の小中学生が加わることになります。

平日に小学生が街中を歩いているとかなり違和感があります。特に昼食時にマクドナルドや吉野家なんかに子供だけの集団が座っているとドキッとします。「ああ、俺は小学生が小遣いで食えるようなものしか食えないのか」などと意味もなく打ちひしがれた気持ちにもなります。

翻って自分の子供のころを思うと、子供だけで電車とかで町に出るなんて考えられませんでした。そもそもそれっぽい繁華街に出るには電車に30分から1時間乗らないといけず、往復の電車賃だけで小遣いが飛んでいくような地域でした。周りに少しませた子でもいれば違うんでしょうけど、新興(当時)の住宅街に家がありましたのでみんな生活レベルなものだから、誰もそのような発想すら抱くことがありません。

そんな私たちが何をしていたかと言えば、主に虫遊びなのでした。具体的にはみんながそれぞれに飼育しているカブトムシやクワガタムシを対決させるのです。勝ち負けのルールもかなり曖昧で、地面にお互いに向き合わせておしりを指で弾いて向かい合わせ、どちらかが逃げるまで続けるのです。最終的な判断は互いの合意であり、もめた場合には見学者を含む多数決でした。今思うと牧歌的な遊びだと思います。

私たちにとって夏休みの虫対決は一大行事で、春先から山に入って幼虫をさらってくることから勝負は始まっています。カブトムシとクワガタムシの幼虫は非常に似た格好をしていますから、初夏くらいで成長してからなら太り具合で判別できますが、5月くらいではカブトかクワガタか見た目では判断付きません。当然オスメスの違いもわかりません。わからないままに幼虫を持って帰って飼育をし、成長するに従って精鋭を選別していくのです。

昔はうちの裏が椎茸農家で腐るほど幼虫がいたものですが、最近はずいぶんと減ってしまったようです。虫取りをしている小学生の姿もとんと見掛けません。都会の子のように町に出ることもできず、かと言って虫遊びもしないで、最近の子供は何をしてるんだろうなと不思議に思います。

私の生まれ育った町は都心から40kmほどのところで完全に東京の文化圏なんですけれど、職場の近くで夏休みに繁華街をふらついている子供たち見て、山の中で泥にまみれて虫を掘っていた自分の子供頃を思うと、住むところの違いでこんなにも人生経験が違ってくるんだなぁと感慨深く思います。どちらがいいのか悪いのかというのはよくわからないし優劣を付けられる類のものではないでしょうけれど、自分も小学校の時分から新宿の繁華街で遊び回っているような人生だったとしたらどんな大人になっていたのだろうなぁと興味深くは思います。

なんにしても子供たちは5週間の夏休み。親御さんたちは大変な時期かもしれませんけれど、いっぱいよい思い出を作ってあげられるとよいですね。

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