スポンサードリンク

掃除機や羽根なし扇風機で有名なダイソンが謎の新製品を発表するらしいと噂になっていました。

『Dyson project N223: what new technology is ready for launch? – Official Dyson Video』という動画がYouTubeのダイソン公式チャネルから配信されています。

低いアングルからオフィスをパノラマ撮影した動画で、0:18秒あたりからはモザイクがかけられた物体が床を移動する様子が映っています。

新製品を発売するくらいであれば、特許出願動向を見れば何かヒントが得られるんじゃないかと調べてみました。

掃除機、ファン、手乾燥装置などすでに知られている製品がほとんどの中で、物珍しいタイトルの発明が出願されているのがわかります。

特開2014-140957 移動ロボット用のドッキングステーション及びロボットシステム
特開2014-142936 移動ロボット用のドッキングステーション
特開2014-143912 移動ロボット用のドッキングステーション

一番最初に出願されている特開2014-140957の明細書を見ると、以下のように記載されています。

【背景技術】
【0002】
 移動ロボットを住居の方々で使用することが当たり前になっている。例えば、特に真空掃除用及び床モップ掃除用に設計された移動ロボットが存在する。また、移動ロボットは、住居で移動見張り装置として使用することができる。そのような移動見張り装置は適切なセンサ群を備え、センサ群により、見張り装置が世帯又はオフィス空間を自律走行して、温度レベルの上昇又は区域内の侵入者等の異常状態を検出できる。

図1を参照すると、ロボットシステム2は、移動ロボット4と、それに結合されるドッキングステーション6を含む。本実施形態では、移動ロボット4を、真空掃除機ロボットと関連して示すが、これは本発明では必須ではなく、本発明は、家庭環境等における任意の移動ロボットに適用できることを理解すべきである。移動ロボット4は、自律型であり、搭載された適切なナビゲーションシステムの支援により部屋の方々を進むことを可能にし且つ進行する際に床を掃除するのに十分な処理能力及び検知能力を有する。


▲【図1】移動ロボット及びドッキングステーションを備える例示的なロボットシステムが設置された部屋の斜視図

特許としては「移動ロボット」であれば何でもよいという話ですが、ロボットの例として「真空掃除機ロボット」と「移動見張り装置」が挙げられています。

一般的に、任意のものを利用できるとして権利範囲を取ろうとしても、明細書の中では実際にその技術を利用して開発している製品を例にして記述することになります。審査の結果、用途を限定しないといけなくなったときに、実施する製品だけは保護できるようにしたいからです。

なのでこの明細書の書き方だと移動掃除機が本命と言うことになるのですが、2つの理由から移動掃除機ではないような気がします。

一つ目の理由は、サイクロン掃除機で最大手のダイソンが移動掃除機を出してもそれほどインパクトがないということです。すでにルンバが先行し東芝など複数のメーカーが追随しようというところに参入してくるのは今更感が強いです。

もちろん羽根なし扇風機のようにまったく新しい概念のロボット掃除機を出してくる可能性もありますが、であればドッキングステーションではなくロボット掃除機としてのキーテクノロジーを特許出願しているはずです。

一方で、小型で移動自在な監視ロボットとなると、そのようなカテゴリの市場は未だ立ち上がっておらず、技術的に先進的な面がなくとも十分なインパクトがあるのではないでしょうか。

もう一つの理由は、ティザー動画の中でロボット掃除機らしきものがモザイクなしで映り込んでいることです(0:13秒あたり)。また、その前には普通に掃除機をかけている女性も映っています(0:09秒あたり)。これでやっぱり蓋を開けたらロボット掃除機でした、というのではあまりにも雑な感じがします。

ティザー動画の最後で「September 4th」と表示されていますので、9月4日に製品発表が行われるのだと思います。

楽しみですね。

関連記事

ダイソンの羽根なし扇風機を30年前に東芝が特許出願していた

LINEで送る
Pocket