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話題になっているようなので読んでみました。あまりにも救いがない話で読んでて息苦しくなりました。

著者はフリーライターとして貧困女性の取材をしていく中で、貧困女性よりもさらに酷い生活を送る少女たちがいることに気付きました。それが、最貧困女子です。

最貧困女子は、3つの縁(家族、地域、制度)をなくし、売春や性風俗などのセックスワークで食い繋ぐ女性たちのこと。そこへ転落する主な原因は、3つの障害(精神障害、発達障害、知的障害)だと言います。

本書では多くの最貧困女子が取材されています。また、似て非なるものとして、プア充女子や貧困女子の取材もされています。同程度の収入でも貧しいながらも人生を謳歌する人もいれば、身体を売りながら日々をやっと過ごしている人もいます。彼女たちは頼る人もなく、福祉に頼る知識もなく、日々性的に消費されながら食い繋いでいます。酷い状況です。

著者は本書の中でいくつかの救済策を提案していますが、十分な解決策にはならないような印象を持ちました。私には極めて絶望的な状況に感じます。一番の問題は本人たちがそこから抜け出そうという気力がなさそうに思えることです。きっと世の中の普通の生活がどのようなものか知らなくて、現状から抜け出す必要性も感じてないんじゃないかという気もします。場合によっては親に虐待された少女時代よりもはるかにマシという思いすらあるのかもしれません。

私には解決策はまったく思いつかなかったし、自分にできることは何もないような気がしています。ただし、これから新たにこのような人たちが生み出されないように、貧困や虐待の連鎖を断ち切るための政策はより手厚く手当てする必要があると思いました。月並みですが。

読んでて心が痛むと言うよりは、なぜ本人たちがこの状況を甘受しているのかイライラする方が多かったです。しかし、その無気力こそがこの問題の根底にある一番の課題なのではないでしょうか。

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