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所沢市で小中学校にエアコンを設置するかどうかの住民投票を行うことが決まったそうです。

 埼玉県所沢市にある航空自衛隊の基地周辺の小中学校に夏場の騒音対策としてエアコンを設置する計画を市長が中止した問題で、エアコン設置の是非を問う住民投票が行われることになりました。

 所沢市は平成18年、航空自衛隊入間基地の夏場の騒音対策として、まず周辺の3つの小中学校にエアコンを設置する計画を定め、ほかの26の小中学校にも順次、設置する方針を決めていました。
この計画について、3年前に就任した所沢市の藤本正人市長は、震災と原発事故を受け、「便利で快適な生活を見直すべきだ」などとして、すでに設置を終えた1校を除き、残りの計画をすべて中止しました。
 これに対して、地元の住民グループが、エアコンの設置は騒音対策が目的であり、計画どおり進めるべきだとして、設置の是非を住民投票で問うよう求めるおよそ8400人の署名を集め、住民投票の条例案が市議会に提出されていました。
 条例案は18日に開かれた市議会の本会議で賛成多数で可決され、来年2月にも住民投票が行われる見通しとなりました。

出典:学校のエアコン設置問う住民投票へ NHKニュース

私は入間基地の地元入間市で生まれ育ちましたけれど、今頃になってこのようなことが問題になること自体に疑問を感じます。

私の生まれ育った地域は、航空自衛隊入間基地と米軍横田基地に囲まれており、常に軍用機が上空を飛び交う場所です。私が子どもだった四半世紀前は今よりももっと(主に米軍が)好き放題に飛行していて、夜中でもテレビの音が聞こえないくらいの轟音を立てて飛んでいたのを覚えています。

最近になって実家に戻って暮らして思うのは、昔と較べてビックリするくらい静かになったことです。飛行回数もかなり減っているし、飛行する時間帯も配慮されているようです。何よりおそらく飛行機自体の性能向上だと思いますが、飛行時の騒音がとても小さくなったように感じます。

私が通った小中学校ではエアコンもなく普通のガラス窓でした。窓を開けて授業を受けていましたが軍用機の騒音で授業にならなかったという記憶はあまりありません。そもそも軍用機の騒音ってそんなに長い間続かないんです。教員の声が通らないくらいの轟音なんて、せいぜい2,3分間くらいです。授業中にちょっと中断することはあったかもしれないけれど、授業を受ける方からしたらむしろちょうどいい息抜きでした。

一方で、うちの小学校から横田基地寄りの隣の小学校では米軍だか国だかわからないですが補助金が出ていて二重窓とエアコンが当時から導入されていました。隣の小学校なのになんで待遇が違うんだろうと非常に不満に思ったのを覚えています。今から思うと、当時から本当に必要なところにはちゃんと手当てされていたんだな、と感じます。

もちろん最近は特に夏場の気温が上がっているわけだし、学期中でも猛暑日になることもあるのだから、生徒職員の健康維持のためには、エアコンはないよりあった方がいいに決まっています。そもそも所沢市長の「便利で快適な生活を見直すべきだ」という主張はあまりにも不合理で、すでに国から補助金が出ることが決定していた施策を中止するのに十分な理由があるようには思えません。

しかし、東京のベッドタウンとして発展してきたこの地域は高齢化率の上昇が激しく、どの自治体も財政がひっ迫している事情があります。優先順位として、今になって多大な税金をかけて住民投票までして進めることとは到底思えません。


住民投票と言えば、小平市の道路建設を巡る住民投票を思い出します。投票率が低過ぎて開票すら行われなかったというお粗末なものでした。

 東京都小平市で26日に実施された道路の建設を巡る住民投票が不成立で終わった。投票率が35%と開票する条件である50%に届かなかったためだ。残念な結果だが、今後の住民投票のあり方に一石を投じたのではないか。

 住民投票は市内に東京都が建設する道路を「住民参加で見直す」か、「見直しは必要ない」かを問うものだった。市民団体が署名を集めて直接請求し、3月に投票条例案が市議会で可決された。

 投票率が50%未満ならば開票しないという条件は市がその後、追加した。「(投票結果を)市民の総意として扱うため」と市は説明するが、4月に行われた市長選の投票率が37%だったことからみても、かなり高いハードルだった。

出典:小平の住民投票が残したもの  :日本経済新聞

今回の住民投票では、投票率による成立要件は定められていないようですが、こんなことのために税金を投じて住民投票を行うことに反発を感じる住民も多いでしょうし、相当に低い投票率となることは間違いないでしょう。

 市議会はこの日、条例案の原案を一部修正し、賛成多数で可決。東京都道建設をめぐり、昨年実施された小平市の住民投票のように「投票率が50%未満の場合は開票しない」などの成立条件は設けられていないが、投票数が有権者数の三分の一以上の場合には結果をより重く受け止める、との規定を加えた。

出典:東京新聞:小中校エアコン設置 所沢市 住民投票へ:社会(TOKYO Web)

ちなみに私の地元入間市でも全小中学校にエアコンを入れようという動きがあります。共産党の市議が主導しており、市議会でも活発に質問されているようです。所沢市のように酷い展開にならないように祈っています。

参考1:キャンペーン · 入間市内の全ての小中学校の普通教室に、エアコンを早急に設置して下さい · Change.org
参考2:「学校エアコン応援ネット」が学習会@日本共産党 入間市議団:明日のいるまのページ
参考3:小出わたる議員の一般質問・小中学校へのエアコン設置28年度実施の方向@日本共産党 入間市議団:明日のいるまのページ

追記

お前は何を言っているんだ。財政がひっ迫する中で優先順位はそれほど高くないだろうという話をしているんだ。すべてを差し置いて財政が破たんしてでもエアコンを設置しろと言うのか。エアコンがなければ死ぬ病気なのか、お前は。

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