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『寄生獣』が実写映画化されたということで最近話題になっていたようです。

面白いという評判は連載当時から聞いていて一回読みたいなと思いながら、なかなかその機会を持てず今になっていました。よい機会なのでKindleで全巻大人買いして一ヶ月ほどかけてチビチビ読み進めてきました。

表紙の絵柄から気持ち悪い感じのホラーチックな漫画かとイメージしていましたし、実際に殺戮場面なども数多く出てきますが、全体の印象はそれほど凄惨なものでもありませんでした。感じ方は人それぞれだと思いますが、個人的な印象ということです。

物語のテーマは、最初のうちは今ひとつ読み切れませんでしたが、終盤に差し掛かってから明確に語られるようになります。一番はっきりするのが、広川市長が議場で自衛隊に囲まれて演説するところでしょう(9巻、第55話)。

hirokawa

人口膨張が進み環境破壊を続ける人類に対して、生物のバランスを保つために人類の捕食をする寄生獣たちが送り込まれてきたのだ、という論であり、根源のテーマは「人類が地球環境と共存するためにはどうするべきなのか」ということなのだと思います。

90年代の漫画なので、あまり少子高齢化も一般的な問題認識が無く、こうしたテーマになったのだろうと思いますが、2010年代の現在から見ると少しセンチメンタルな印象はあります。もちろん人類の人口は今も増え続けているわけですから地球規模で見れば重要なテーマではあります。

しかし、だとしても、なんでそれで送りこまれてくるのが日本なの?アフリカあたりに行ったらいいんじゃないの?という点は疑問が残ります。重要なテーマだとは思いますが、現代日本にはちょっとマッチしないかもしれないなと思うのです。

そうした根底の壮大なテーマはともかくとして、物語としては大変練り込まれていて飽きさせることなく話が展開しますから、噂に違わぬ名作だと思います。

劇場版はあまり評判がよろしくないようですが、機会があれば観てみようと思います(レンタルで)。

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