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2015年2月15日、所沢市で小中学校へのエアコン設置に関する住民投票が行われました。結果は賛成多数ながら条例で結果を斟酌すべきとされた有権者の3分の1には達せずという微妙なものでした。

埼玉県所沢市で航空自衛隊の基地周辺にある小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問う住民投票が15日行われ、設置に賛成する票が反対を上回りました。しかし賛成票は「結果の重みをしん酌しなければならない」とする有権者の3分の1には達しておらず、結果を受けて市長がどのような判断をするのか注目されます。

出典:エアコン設置「賛成」 3分の1には達せず NHKニュース

この結果を受けて開かれた所沢市長の記者会見ではエアコンの設置に関する明確な方針は示されませんでした。

埼玉県所沢市で15日行われた航空自衛隊の基地周辺にある小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問う住民投票で、設置に賛成する票が反対を上回ったことについて、藤本正人市長は16日、会見で「財政面を考慮しながら今後慎重に考えていきたい」と述べるにとどまり、エアコンの設置を認めるかどうかの判断は示しませんでした。

出典:所沢市長 エアコン設置「慎重に考えたい」 NHKニュース

私は以前このブログで記事を書いていて、相当に低い投票率になるだろう、と考えていましたが、まさにその通りになってしまいました。こんなことのために駆り出された所沢市職員の皆さまには同情を禁じ得ません。

今回の住民投票では、投票率による成立要件は定められていないようですが、こんなことのために税金を投じて住民投票を行うことに反発を感じる住民も多いでしょうし、相当に低い投票率となることは間違いないでしょう。

出典:所沢で基地周辺の学校へエアコン設置の住民投票とか

私の個人的な考えは以下の通りです。

エアコンはないよりはあった方が良い。ただし多くの政策課題の中ではそんなに優先順位は高くないはず。また学校の立地によっても事情が異なり学校間での優先順位付けも必要。財政的に余裕があればやればいいけど、何を差し置いてもやらなければいけないことではない。

事がここに至った経緯は問題が大きい。特に、すでに設置の方針が決まっていて国の補助も得られていたにもかかわらず、市長が中止の理由として挙げた「便利で快適な生活を見直すべきだ」というものはあまりにも不合理。

任期が今年10月までの市長に対して2月の段階で急いで住民投票するほどの意味があるのか非常に疑問。賛成派も今後20年かけて段階的に設置することを主張していて切迫した状況にないのは明らか。次の市長選で争点にすればよい話だったのではないか。

改めて考えてみると、私のような考え方の場合、今回の住民投票でどっちに投票すべきかよくわからなくなります。賛成に投票するほど設置の必要性は感じていないし、できることなら設置して欲しい気持ちもあるから反対票を投じるのは忍びない。何より住民投票すること自体に疑問を感じる。そう考えると自分の意思を最も正しく示せる行動は棄権することのような気がしてきます。

この低投票率は市民の無関心の結果ではなくて、市長に対しても住民運動に対してもNoと言った結果と考えるのが適切なのではないか、そう思います。

ちなみに住民投票にかかった経費は4000万円。一校あたりのエアコン設置費用は2億円(補助金を除いた所沢市の支出)。全小中学校に設置すると総額で30億円かかるそうです。なお、所沢市の歳入は年間897億円、歳出は987億円で、90億円の歳出超過です(参考)。

こうした財政事情をちゃんと見れば短絡的にエアコンは設置されて当然なんて言えないと思うんですけどね。何にしてもうちの地元に飛び火して来ないことを祈るだけです。

そんじゃーね。

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