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2012年9月25日、GoogleがNexus 7を日本国内でも販売を開始しました。
Google、「Nexus 7」を国内で発売、16GBモデルが1万9800円 -INTERNET Watch

 グーグル株式会社は25日、Android 4.1を搭載した7インチ液晶タブレット端末「Nexus 7」の日本国内での発売を発表した。オンラインストアのGoogle Playで注文受付を開始しており、価格は1万9800円(16GBモデル)。家電量販店の店頭でも10月2日から販売を開始する。

自分は以前から7インチタブレット端末市場には大変興味を持っていて、Galaxy Tab 7.7を購入したりもしたんですが、諸事情があって今回のNexus 7はスルーの方針にしています。

そんな動きを察知していたのかどうかは知りませんが、今週の日経ビジネスは特集が「タブレット覇権 アップル、アマゾン、グーグル、MSが激突」でした。普段は紙媒体の雑誌はほとんど買わないんですが、思わず購入してしまいました。

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余談ですが、日経は随分前からアマゾンがKindleを国内発売すると飛ばし記事を出し続けています。

2012年6月26日:アマゾン、電子書籍端末「キンドル」日本発売を発表
2012年8月27日:キンドル「近日発売」2カ月、権利調整が壁 アマゾン、書籍集め難航 著書の送信権、出版社に帰属せず
2012年9月22日:アマゾン「キンドル」、10月にも日本発売

流れ的には、22日(土)日経新聞でキンドル発売間近を煽る→24日(月)日経ビジネスでタブレット特集、で相乗効果を狙ったんでしょう。このタイミングでのGoogleのNexus7国内発売は日経にとっては棚ぼただろうなと思います。

さて、記事の内容。

変わる欧米の風景|ネットの入り口に照準

欧米最新事情ルポ|世界最大級の展示会で主役に

8月末にドイツで開催されたIFAで各社最も力を入れていたのがタブレット端末であったことを紹介。今グローバル市場で一番熱いのがタブレット市場だということを強調している。

市場最新動向|ソフトウェアの巨人が参戦

先行するアップル、追うアマゾンに対して、出遅れたグーグルとマイクロソフトは株価でも後塵を拝している。Nexus 7とSurfaceの投入で各社出揃ってはいるが、各社の狙いはそれぞれ異なっていることを解説。

勝ち組の条件|価格競争は必至/カギはコンテンツ

4社のビジネスモデルを「自前主義へのこだわり」「端末収入へのこだわり」の2軸で分類し対立軸を浮き彫りに。コンテンツ販売のインフラ整備が成否を分ける鍵と分析。

ただしここでのコンテンツは電子書籍や動画などだけではなく、facebookやtwitterなど新規のWebサービスとの親和性も重要と論じている。

日本に突きつけられたもの|スマホ偏重は危険

苦闘するメーカー|取り残される日本勢

日本企業の進む道は部品メーカーかハードからコンテンツまで揃えた真っ向勝負かどちらか。単なるセットトップメーカーでは勝ち目がない。カスタマイズ需要を取り込む業務用となら活路があるかも。

利用最前線|デジタルとアナログをつなぐ

与論島の教育現場やアサヒビールの営業現場など実例を挙げてタブレット端末にはスマートフォンとは異なる独自の用途があることを啓蒙する内容。おっさん向け。

不揃いの国内電子書籍|笛吹けど踊らず

タブレットと言えば電子書籍だけど、、全然ダメなりよ。

・・・・
という感じの記事でした。

基本的な立場は、”圧倒的シェアを誇るiPad擁する王者アップルに対してKindle Fireで挑むアマゾン、IT業界の雄・グーグル、マイクロソフトも参入で競争激化!!”って感じでした。後は日本企業と日本市場の現状分析です。

以下は個人的な感想です。

まず4社のビジネスモデルをわかり易く分析されていて、とてもよかったです。全般的にハードからコンテンツまでトータルで先行するアップルが有利だけれど、コンテンツ販売が波に乗ればアマゾンは端末無料配布もあり得る点で逆転の芽があると読みました。マイクロソフトはパッケージ販売のスキームから脱却できないと勝ち目はないし、グーグルもハードメーカーの名前を出してサービスプロバイダに閉じてる限りハード販売で一定の利益を出さざるを得ないから、やはりアップルとアマゾンの対立軸が本命で間違いないかな、という気がしました。

次に日本企業の生きる道について。これは部品メーカーに徹するのが一番無難かと考えます。グローバル展開して世界中のユーザを相手にするサービスを展開するには、とんでもない規模のデータセンターが必要で、日本の家電メーカーにはそれを構築する技術も運用する体力もないと思うし、世界中のコンテンツメーカーを取り込むような交渉力が単体であるのかというとかなり疑問だからです。

最後に電子書籍市場について。これはとにもかくにも法律の改正が最優先になるでしょう。一つは著作権法の改正。もう一つは再販制度の撤廃です。そもそも電子書籍市場が立ち上がらないのは紙の書籍の方が高く売れて利益が出るからです。それは再販制度で過度な値崩れが起きないから。価格競争がないからユーザは高くても仕方なく買うんです。この状況が崩せない限り電子書籍の市場は立ち上がらないだろうな、と思っています。

この特集はかなり現状をよくまとめて分析されていると思いました。一読の価値があると思います。しかしこの130ページ強の週刊誌が700円するわけですから、そりゃ出版不況もやむなしという感じだな、と思いました。

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