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こんな記事を見ました。

これって商標? ちょっと気になる「星孝一」さんの商標登録出願まとめ – Togetterまとめ

要約すると、最近妙なイラストの商標登録出願を大量にしている「星孝一」さんという方がいるようなのけれど一体何者なんだろうか、という問題提起でした。単に星孝一さんの出願と世間の反応を並べ立てているだけでこれと言って突き詰めて調査した内容ではありません。

私も結構前からこの方の名前をよく見掛けるのには気づいていて、ぼんやりと眺めていたのですが、取り立てて問題ないのではないか、というのが結論です。

まず、星孝一さんの出願しているロゴなどは基本的にオリジナルのものと思われます。少なくとも某氏の如くすでに周知になっている他人の商標を出願しているものではありません。

可能性としては他人の著作物を勝手に出願している場合も考えられなくもありませんが、その商標を使用する段階で著作権侵害となるだけで、出願すること自体は問題となるケースは基本的にありません。(他人の著作物が商標として使用されていない前提です。)

次に、星孝一さんは現在確認できる範囲で、すでに92件の登録商標を保持しています。最も古いものは商標第4544286号(2000年10月7日出願、2002年2月22日登録)です。商標の存続期間は10年ですからすでに1回更新しています。次に古いのは2003年の登録で、その後2010年以降大量に商標登録を受けています。

つまり、最近になって急激に商標登録出願をしているわけではなく、5年前からかなりのペースで商標を出願しており、実際に登録を受けているということです。某氏の如く年間数千件を出願しながら1件も登録を受けておらず、出願料の納付状況も不明なケースとは異なり、極めて通常の出願人/商標権者の行動と言えます。

そして、出願している商標の図柄の問題ですが、現行法の「商標」の定義には当てはまっている以上、取り立てて問題にはなりません。

第二条  この法律で「商標」とは、文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合(以下「標章」という。)であつて、次に掲げるものをいう。
一  業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用をするもの
二  業として役務を提供し、又は証明する者がその役務について使用をするもの(前号に掲げるものを除く。)

出願しているようなロゴを何に使用するつもりなのかと言われると、私の想像力の限界を超えていることを認めざるを得ないのですが、法上の商標の定義に合致する出願を行っている以上、他人がとやかく言うような内容ではないでしょう。何に使うかよくわからないような商標であれば登録されていても、他人の商標選択の範囲を不当に狭める不利益はないわけですから、非難されるものではありません。

個人的に気になるのは、星孝一さんが商標に関係してどれだけのコストを費やしているのか、ということです。私が確認した範囲では、星孝一さんは登録商標を92件、商標出願を2013年以降440件しています。商標関連の費用は指定商品の区分により変わってきますが、大体1~2区分を指定しているようですので、2区分として計算すれば上限はわかると思います。

商標の登録料は、1区分あたり37,600円です。2区分で75,200円。それが92件で6,918,400円になります。

第四十条  商標権の設定の登録を受ける者は、登録料として、一件ごとに、三万七千六百円に区分(指定商品又は指定役務が属する第六条第二項の政令で定める商品及び役務の区分をいう。以下同じ。)の数を乗じて得た額を納付しなければならない。

出願料は、「一件につき六千円に一の区分につき一万五千円を加えた額(76条2項別表1)」ですから、1件当たり6,000+2*15,000=36,000円。それが440+92=532件で19,152,000円になります。

これらを合計すると、6,918,400+19,152,000=26,070,400円です。

個人の趣味で払うにはいささか大きい金額ですね。私の地元であれば新築の一軒家が買える金額です。個人事業主でかなりのビジネスボリュームがあり、実際にビジネス上必要なコストと割り切っているのであれば、決しておかしな金額ではない、、、かもしれない。

適当に登録商標を検索してみてもそれらしいビジネス活動で使用されている様子が見られないのが一番気になるところです。これだけのコストを実際に納付しているわけだから、それなりのビジネスがあると思うんですけれど。不思議です。

とりあえず個人で大量の出願をしているからと言って某氏のコピーキャットというわけでもないというのが私が調べた結論です。もし何か新情報がありましたらご提供いただけますと幸いです。

そんじゃーね。

某氏について詳しくは

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