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先日一部報道があったのですが、埼玉県が学研から「埼玉県のひみつ」なる学習漫画を刊行することになり話題になっていました。

 県は、小学生向け学習漫画「埼玉県のひみつ」を刊行した。県の基礎データや見どころが満載で、計1万3千部を県内の小学校3~5年の各学級や公立図書館に置き、郷土への関心を高めてもらう。埼玉のことをより深く知りたい大人向けの「うんちく本」としても読まれそうだ。

出典:埼玉)「埼玉のひみつ」、漫画で学ぼう 県が学習本刊行:朝日新聞デジタル

報道によれば、埼玉県に引っ越すことが決まったサッカー少年が県内を巡り歩く中で県の魅力に目覚める感動ストーリーのようです。

 埼玉への転校が決まった主人公のサッカー少年が、最初は「埼玉なんて知らない」とショックを受けながら、同級生たちと県内をめぐり歩き、さまざまな魅力を発見する、というストーリー。最後は「埼玉の素晴らしさを知ろうともしなかった」と友だちに告げ、笑顔で転校していく――。

出典:埼玉)「埼玉のひみつ」、漫画で学ぼう 県が学習本刊行:朝日新聞デジタル

郷土愛に溢れる私はすぐに入手しようと各種通販サイトを巡回したのですが、掲載されているところは見つからず一般人では入手できないものと失意に暮れておりました。

ところが、学研から全編が公開されておりまして、誰でも閲覧することが可能となっていることが判明しました。すばらしいですね。住民税払ってきてよかった。

cover
出典:埼玉県のひみつ まんがひみつ文庫

第一章ではサッカー少年のシンジくんが父親の転勤で埼玉県に転校することを告げられ、ショックを受ける場面が描かれます。

p8
▲「埼玉県ってなに!?/そんなところ知らない!」

「そんなところ知らない」!?

彼がどちらに在住だか不明ですが、中学校進学間近のようですので、さすがに47都道府県一通り学習した後だと思うのですが、この反応はいかがなものでしょうか。全国的にそこまで知名度に劣るとはショックです。

同級生の女子たちもざっくりとした位置すら把握していない模様。いくらなんでも自虐的過ぎるのではないかと。

p15
▲「埼玉県ってどこの近くだっけ?」「わかんな~い。」

で、その後は同級生たちが埼玉県のことを独自に調査して、シンジくんのお別れ会で調査結果を披露します。「埼玉県はそんなに悪いところじゃないから元気出せよ」ということのようです。

お友達の必死のプレゼンに心動かされたシンジくんは、転校の事実に前向きに向き合うことを決意し、物語は大団円を迎えます。

p124
▲「僕、埼玉県の素晴らしさを知らなかった。/知ろうともしなかった。恥ずかしいよ。」

本書では随所に埼玉県の小ネタが挟まれていてなかなか読みごたえがあります。私も小学校の社会科で一通り県の名所・銘産品は知識を持っていたつもりですが、時代が流れて新しい知識も多く得られました。

個人的に一番大きかったのは、「さいたまスーパーアリーナ」と「埼玉スタジアム2002」がまったく別の施設だと知ったことです。何となく新都心あたりで並んでるのかな、とか思ってたんですが全然違うんですね。

あとよかったのは工場見学の紹介ページ。ガリガリくんの赤城乳業とか、狭山のホンダの工場とか、有名どころは押さえておきたいですね。

p86

正直言って最初の報道を見たときには、また偏った地域にフォーカスした県西部住民には寂しい感じの仕上がりなのではと不安だったのですが、満遍なく県全体を押さえていて無難な印象を持ちました。

これくらい軽い内容でネットで気軽に閲覧できるのであれば、軽いガイドブック代わりにもなりそうだし、他県のもぜひ充実させていただきたいと思います。

ところで、シンジくんがあんなに転校を嫌がったのは、みんなと別れないといけないことが原因で、埼玉県に行きたくないというのが理由ではなかったと思います。

さすがに冒頭であそこまで毛嫌いされると誤解を生じそうなので、もう少し配慮があったらよかったのではないかと思いました。

埼玉県について

『埼玉化する日本』中沢明子(著)
『埼玉のおきて』大塚幸代(監修), 埼玉県地位向上委員会(編集)
『愛の山田うどん —廻ってくれ、俺の頭上で!!』北尾トロ, えのきどいちろう(著)
『しまむらとヤオコー』小川孔輔(著)

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