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企業別特許登録件数で13年連続トップだったパナソニックが2014年に3位に陥落したとの報道を見掛けました。

 特許庁は30日、2014年に特許を登録した数が多かった企業の上位10社を発表した。トップは4597件のキヤノン。01年以降、13年連続首位だったパナソニックは3位だった。

出典:特許登録数、パナソニック首位陥落 キヤノンがトップに:朝日新聞デジタル

ソースはこちらの「特許庁ステータスレポート」のようです。今年度から新しく作成を始めたとのこと。例年特許行政年次報告書に掲載される統計編を切り出していち早く公表するようにしたようです。基本的には好ましい施策だと思います。

特許庁は、このたび「特許庁ステータスレポート2015」を取りまとめました。
「特許庁ステータスレポート2015」は、2014年における特許庁の統計情報及び政策の成果をいち早く発信することを目的とし、本年、初めて作成したものです。国外への情報発信ツールとしても活用するため、日本語と英語を併記した構成としています。

出典:「特許庁ステータスレポート2015」を公表します(METI/経済産業省)庁

「特許庁ステータスレポート2015」に掲載されている元ネタはこちらになります。

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出典:特許庁ステータスレポート2015 | 経済産業省 特許庁

単年の結果だけでは見ていても面白くないので、近年の企業別件数を見てみることにしました。データソースは知財ポータルサイト『IP Force』の特許ランキングを参照しました。登録件数だと数年前の出願件数に影響されるので、出願件数で集計しました。正確には出願公開件数なので実際の出願日は1年半前になります。

2010年から2014年の出願件数の平均が多い順に10社をピックアップし、その出願件数の推移をグラフにしました。パナソニック、キヤノンが特に抜けていて、東芝、トヨタ、三菱電機と続いています。

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国内全体の出願件数はリーマンショックの影響で2009年に激減してから横ばいなのですが、大企業については回復傾向にあったことがわかります。

2014年にふたたび件数が激減しているのはよくわかりません。未公開分があるとか集計方法の問題かもしれません。(一瞬消費増税の影響かと思いましたが、公開件数なので時期が合わない。)

そんな中、どうも一社だけ右肩下がりの会社があるのがわかります。変動がわかりやすいように、2010年の件数を1.0として正規化してみました。

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ソニーです。ピックアップした10社で唯一リーマンショック直後の水準を回復することなく大きく低迷しています。対象を20社まで広げてもここまで減少している企業はありませんでした。

ちなみに出願件数を具体的に見てみると、2010年には4,235件で9位、2014年には1,498件で22位まで後退しています。この5年で出願件数が65%減。衝撃的な数値です。

出願する発明を厳選しているとか、外国への出願を増やしているとか、いろいろ好意的に考えられる要因は思い付くんですが、それにしてもこの減り方は異常です。相当にR&D予算を削っているとしか思えません。技術力で業界をリードしてきた企業が研究開発投資を絞ったらお先真っ暗だと思うんですが大丈夫なのでしょうか。

本格的にヤバイかも知れませんね。

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