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シングルマザーたちの現状と、彼女たちが追い込まれる原因、そして環境を改善するための支援についてのルポルタージュです。

本書の目次は以下のとおりです。

  • 第一章 母と子の悲しい現実
  • 第二章 崖っぷちに追い詰められる理由
  • 第三章 制度の矛盾に苦しめられる
  • 第四章 それでも生きていくために
  • 第五章 母子を支える手

本書の前半では、様々なシングルマザーたちの苦しい生活が報告されています。現在幼い子ども抱えて苦しんでいる人もいれば、すでに子どもが成人している人もいます。シングルマザーに至る経緯は人それぞれですが、所得も時間も足らず苦しい生活を強いられているのはみな共通です。本書で取り上げられる女性たちの年齢層が広範囲に及ぶことは、この国でこの問題が長期間にわたって進展していないことを端的に表しているように思います。

収入や時間がないのはもちろんでしょうが、特に辛いのは家族など周囲の人間の無理解なのでしょう。決して本人の責任でないことでも家族が世間体を気にして協力を得られないのは、社会制度の整備の遅れに拍車をかけています。

本書の後半では、シングルマザーたちを支える支援策が紹介されます。子育てを終えたシングルマザーが営むシングルマザーたちのためのシェアハウスや、シングルマザーを積極的に採用する企業など、民間によるいくつかの取り組みが紹介されていました。おそらくまだまだ圧倒的に足りていないと思いますけれど、そうした動きがあることを紹介して終わる構成によって救われた気分になりました。

月並みな感想ですが、世の中には多くの問題があって苦しんでいる人たちがいるわけですけれど、ほとんどの場合は自己責任では片付けられない要因が絡み合って起きているわけだから、偏見を持たずに苦しんでいる人にできる範囲で手を差し伸べられる人間になりたいと思うし、その第一歩として様々な問題に目を向けていかなければいけないと思いました。本当に月並みですが。

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