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ここ数年ローカル本ブームが続いているようで若干インフレ気味な感じはしているのですが、とは言え地元ネタの本を見掛けるとついつい手が伸びてしまいます。

今回はホラー漫画家、犬木加奈子さんの『埼玉最強伝説』を読みました。この方の作品はちゃんと読んだ記憶はないですが、ホラー雑誌の表紙とかで絵柄はよく見掛けます。

最終話では子どもの頃に都内から入間基地周辺に引っ越してきたことが描かれていて、狭山、飯能、入間と埼玉県西部を転々としながら育ったとのことです。

昨今の埼玉本は県全域をカバーしようとして満遍なくネタを取り扱いながら、結局ネタの多い県東部に多くの紙面を割かれることがほとんどです。しかし、本書では県西部のネタを中心にして、県東部と県西部が断絶していることを声高に主張しています。このような視点は今まで見たことがありませんが、特に県西部出身者としては埼玉を語る上で絶対に外せないポイントであり、これだけで感涙ものです。

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▲「大宮は池袋 新宿より遠い・・・」

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▲「茨城じゃないの?」とか書いてることがちょいちょい酷い

個人的には「伝説7 埼玉うまいもの」がよかったです。全国区の名産品がほとんどない地域なのですが、子どもの頃から慣れ親しんできた食品が現れると嬉しいものです。やはり郷土と食べ物は切っても切り離せないものなのでしょうか。

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▲「給食は週一で山田のソフト麺だった」

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▲タモさんがゴルフ帰りに買って行く飯能銘菓『四里餅(しりもち)』

前半の勢いと比べると後半の失速感が否めず残念な感はあります。それくらいネタが少ない地域ってことなんで、むしろ一冊分描ききったことを賞賛すべきかも知れません。

なにしろ埼玉県民の微妙な心持ちが赤裸々に表明されているのが好感度高いです。個人的には、このコマにすべてが凝縮されているように思います。

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▲「なぜだろう 素直に埼玉出身と言えない 埼玉県民の複雑な胸の内」

埼玉県西部に縁のある人はぜひご一読されるとよいでしょう。絶対お勧めです。それ以外の人には、、、特にお勧めできません。ご自身の地元のものをお買い求めください。

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