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書店をうろいついていて偶然手にしたのですが、非常に面白かったです。

タイトルは『すごい家電』ですが、取り上げているのは日常的に身近にある家電ばかりです。具体的には以下の17種類になります。

洗濯機、冷蔵庫、掃除機、電子レンジ、炊飯器、テレビ、ビデオレコーダー/ブルーレイレコーダー、デジタルカメラ/ビデオカメラ、エアコン、照明、電動シェーバー、マッサージチェア、トイレ、電気給湯器(エコキュート)、電池、太陽電池、HEMS

それぞれの家電について、基本的な動作原理と最近流行りの機能についてわかりやすく解説されています。

身近にある家電であって、スペックとしてどういう機能を備えているかは把握していても、その機能がどのように実現されているのか、というのは意外と知らないものです。

例えば、わが家では昨年風呂のリフォームをして、その際に給湯器をエコキュートに交換しました。ショールームに説明を聞きに行って、夜間電力で沸かしてタンクに貯めておくから電気代が安上がりだとか、通常の電気湯沸かし器よりも効率が良いとか、「何ができるのか」という点については色々と聞いたものの、どのように動作するから効率がいいのかとか、そもそも電気でどうやってお湯を沸かしているのかとか、仕組みについてはまったく理解していませんでした。

エコキュートの動作原理はエアコンと共通しています。ヒートポンプを使って内部と外部で熱交換を行うことにより内部の水に熱を与えてお湯を沸かすのです。ヒートポンプは冷媒の気化熱と凝縮熱を利用して、内部では冷媒を気体から液体へ凝縮して凝縮熱を発生させ、外部では冷媒を液体から気体へ膨張させて気化熱を放出することで、あたかも外部から内部へ熱を送り込むような動きをする仕組みです。エアコンはヒートポンプを使って、冷房であれば内部の熱を外部へ放出し、暖房であれば外部の熱を内部へ送り込んでいます。つまり、エコキュートはエアコンの暖房と同じ仕組みでタンクの水に熱を与えてお湯を沸かしているのです。

このような調子で、各家電の基本的な動作原理をわかりやすく説明していて、大変知的好奇心をくすぐられる本でした。ある程度(中学校レベル?)の物理・化学の知識はあった方が理解しやすいかもしれませんが、なくても理解できないこともない内容だと思います。

一つだけ難を言えば、本書の「はじめに」でも書いてあるとおり、基本的にパナソニックの全面協力の下で著された本なので、一部の章ではパナソニックの宣伝媒体と化しているところがある点です。特に、トイレと電動シェーバー、HEMSあたりはパナソニックの独自機能が前面に押し出されていて、少し期待外れの面もありました(うちはトイレがTOTOでシェーバーはフィリップスなのです)。

家電というのは年々微妙に進化していますが、購入するのは数年に一度ですから、たまに故障して買い物に行くと毎度流行の機能を調べたりして大変だったりします。本書も数年ごとにでも新しい機能を盛り込むようにアップデートしてもらえると大変役に立つのではないかと思います。その際には他のメーカーの情報についても盛り込んでいただけると嬉しいです。

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