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母方の祖母が介護付き老人ホームに入ったのでお見舞いに行ってきました。

祖母は現在95歳。20年前に祖父が亡くなってから一人暮らしをしていました。90歳を過ぎた頃から急激に衰え、現在は要介護3(中度の介護を要する状態)に認定されています。

徒歩圏内に定年退職済みの叔父が住んでいるため、ここ数年は叔父が介護を一手に引き受けてきました。しかしながら容体は悪化する一方だし、認知症なのか生来の性格なのか祖母がわがままを言うとのことで、相当に疲弊してしまったようです。

祖母自身が家を離れるのを嫌がり、叔父も自分が面倒を見ると言った手前か施設に入れることは拒んでいたのですが、最終的には叔母が祖母と叔父を説得して施設に入居することになりました。

要介護3なので特別養護老人ホームに入る資格はあるのですが、ケアマネの人に近隣の空きを探してもらっても100人単位で待ちがある状態とのこと。都心の待機児童問題も深刻なようですが、待機老人問題はもっと深刻かもしれません。児童はいずれ育って学校に入れますが、老人は入居者が亡くならないと空きませんから。

多少金銭的な負担が増えても致し方なしということで、とにかくすぐに入れるところを探してもらったところ、2年ほど前にできたばかりの介護付き老人ホームに空きが見つかりました。特別養護老人ホームの空きが出るまでの間でもということで、その介護付き老人ホームに入居する運びとなりました。

で、入居から二週間ほど経って落ち着いた頃を見計らって、様子見がてらお見舞いに行ってきました。

三浦半島の海岸沿いにある施設で景色は最高でした。

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▲食堂からの眺望

到着したのがちょうどお昼時だったため、祖母は食堂にいました。突然の訪問でしたが別席を用意してくれて、祖母が食事するのをお話ししながら見守りました。事前に申し込んでおくと実費で家族の分の食事も用意してもらえるようです。

病院食のような質素な食事をイメージしていたのですが、かなり本格的な定食でした。肉野菜炒めと小鉢が2つほど、おかゆと味噌汁にフルーツも付いていました。普段の私の昼食よりもはるかに立派です。

スタッフも十分に配置されており入居者全員に目が行き届いている印象を受けました。スタッフのみなさんは通りがかるといちいち丁寧に挨拶してくれて、よく教育されていることがわかります。設備も全体的に新しくて清潔で、ホテルのようと言っても過言ではありません。

ちょうど世間では川崎の老人ホームで介護士にベランダから放り投げられて三人が殺害された事件で持ち切りです。きっと裏ではいろいろあるんだろうと思うのですが、こうやって丁寧にケアされて死んで行けたら幸せだろうな、と思いました。数時間いただけの薄っぺらい印象論ではありますが。

と、ここまでだったら普通の感想なんですけれど、もらってきたパンフレットで利用料を見て驚きました。施設の公式サイトにも掲載されていたので引用します。

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出典:サニーステージ野比弐番館 介護付有料老人ホーム

要介護者の場合、月額327,500円だそうです。入居時に一時金を払えば月額180,000円になりますが、その一時金は885万円です。とても年金で入れる金額ではありません。家を売って終の棲家として入る覚悟が必要です。

想定住居期間が要介護者は5年となってますから、間違って5年以上生き延びちゃったら追い出されるのかもしれません。そうじゃなくても資金が尽きたら置いてくれないし、家を売っていたら路頭に迷うことになるわけです。要介護者では絶望しても自死すら選択できません。

祖母には3人の子供と7人の孫がいますからどうとでもなると思うのですが、面倒を見てくれる親族がいない状態でそうなったらと思うとぞっとします。考えてみると、仮に私が祖母と同じ状況になったら、面倒を見てくれる親族がいる見込みはかなり低いのです。考えたくもありません。

おそらく私の世代がお世話になる頃には高齢者福祉制度は今と大きく変わっていると思いますけれど、人口比率を考えたら現在よりも好転している可能性はほとんどありません。好むと好まざるとに関わらず、やはり家族を築いて頼っていくのが一番確実なリスク回避手段のように思います。

正直言うともうこの歳になって結婚したり子供育てたりするモチベーションは皆無に近いのですが、あまり悲惨な死に方はしたくないという気持ちの方が強いです。そろそろいい加減に何とかしないといけないと改めて思ったのでした。

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