「寝てると腰が痛い」「昼間はなんともないのに夜寝て朝起きた時に腰痛で困っている」そのような悩みを抱え込んではいませんか?
腰痛と言えば高齢者特有の老化症状といったイメージですが、今では老若男女、幅広い年代の方が腰の痛みをなんとかしたいと悩んでいます。
そこで、この記事では寝てると腰が痛い原因と理由を解説します。睡眠中に誰でも簡単にできる腰痛対策やおすすめのクッションもご紹介します。腰痛のつらい悩みを早めに改善したい方はぜひ参考にしてみて下さい。
寝てると腰が痛い原因、理由とは?
寝てると腰が痛くなる原因は、主に以下の通り2つの理由が挙げられます。
腰痛を引き起こす長時間の座位姿勢
寝起きに腰が痛くなる高齢の方も多いですが、長時間の座位姿勢が原因で腰を痛めるケースも少なくありません。
わたしたち日本人には古来より根付いてきた生活習慣として、畳の上に姿勢を正しい座る正座があります。正座をすると気持ちが引き締まり、気合いが入りますが、長時間同じ姿勢をとり続けることで腰だけでなく足にも負担がかかります。
パソコンや事務などのデスクワークを長時間している人も、長時間椅子に腰掛ける姿勢が続くため、腰にダメージを与えやすくなります。
海外出張や新婚旅行で長時間のフライトが原因で腰を痛めるだけではなく、エコノミー症候群になる事例も多いです。
仕事の関係で長時間椅子に座る人や、飛行機や電車の移動時間が長い人は腰痛にならないように適度にストレッチを行いましょう。長時間ずっと同じ姿勢を取らないようにご注意下さい。
腰痛の原因になる睡眠姿勢
夜寝てから翌朝起きるまでの時間は1日平均で7時間から8時間程度の長時間となります。日中は立つ・歩く・座る・走るなど、さまざまな動作をして活動していますが、夜寝る時間は寝返りをうつ程度の小さな動きに限られるため、動作の量が少なくなってしまいます。
そのため、血液やリンパの流れが滞ってしまい、腰周辺の筋肉が凝り固まり、腰痛を引き起こす原因となります。
普段使っている敷き布団やマットレスの寝具が体にフィットしない場合や、敷き布団が薄すぎて「せんべい布団」になっているのに毎日使う人は要注意です。
寝具は柔らかすぎても硬すぎても体に合わず、ずっと使い続けていると腰痛だけでなく肩こりや心身の不調を引き起こす原因となります。体に合う寝具に買い換えるなど、早めに適切な対策を行いましょう。
睡眠中の腰痛対策おすすめ3選!
「寝ている時のつらい腰痛を改善したい」そんな悩みを解消する腰痛対策を3つご紹介しましょう。
腰痛軽減する姿勢を意識する
腰痛対策のファーストステップとして、夜寝る時の姿勢や日中の座り方について腰痛を軽減できるよう姿勢を変えてみることから始めると良いでしょう。
仕事中に椅子に座る時や、電車や飛行機の移動時間中にはチェアーにやや深めに腰をかけて、背筋をピシッとまっすぐ延ばすように意識してみて下さい。
椅子の座り心地の良さについついもたれてしまいがちですが、くれぐれも猫背にならないように背筋をまっすぐ伸ばした姿勢を取るように心がけて下さい。
腰痛対策に効果的な枕やマットレスを導入する
腰痛対策に最適なマットレスや枕、椅子に置く円座などのアイテムを上手に活用するのもおすすめです。デパートや家具店、ホームセンターでは大手寝具メーカーやオリジナルブランドの寝具がありますので、実際に寝てみて体にフィットするかどうか、感覚を確かめておくと良いでしょう。
寝具の種類が多いのでどれを選んだら良いか迷う時は、店員に尋ねておくと適切なアドバイスをしてもらえます。
腰痛に効くストレッチや運動を行う
つらい腰痛を改善するには、自宅で簡単にできるストレッチや運動を実践することをおすすめします。
テレビを見ながら、ラジオや音楽を聴きながらでも簡単にできる腰痛ストレッチをご紹介します。
仰向けに寝た状態で大きく背伸びして、手と足の指を曲げたり伸ばしたり、これを複数回繰り返して行います。起き上がり、足の指のつけ根を手で握り、上半身を前に少しずつそらせます。1本ずつ足指を軽く揉み、足指をゆっくりぐるぐる回しにすると、足腰に適度に刺激が加わり、リンパや血流の流れがスムーズになります。
デスクワークが多い方は、忙しいお仕事の合間を縫って、椅子を使ったストレッチを行う方法もあります。
椅子に座ったままの状態で両手をまっすぐ上に上げて背伸びをする動作を複数回繰り返して行います。椅子に腰掛けたままで両手を腰の横側に置き、親指が軽く腰を押しながら、上半身をゆっくりとした動作でそらせて数秒間そのままの姿勢を保ちます。元の状態にゆっくりと戻し、これを1セットにして複数回行うことで、腰周辺の筋肉のコリが自然にほぐれてきますので、時間のある時にぜひ1度お試し下さい。
腰痛対策におすすめのクッション
つらい腰痛を解消したい方は、体に自然にフィットしやすい腰痛クッションを使うのもおすすめです。
腰痛クッションは低反発性・高反発性、厚さ・デザイン・形状など、多彩なタイプがあります。パソコンなど長時間のデスクワークに最適な腰痛クッションや、腰用の枕や座布団などもあります。
ネット通販で検索して腰痛クッションを探すのも良いですが、家具店やホームセンターにも出向いてみて、実際に体験してみてから体のフィット感を確かめておくと安心です。
まとめ
この記事では寝てると腰が痛い原因について解説し、睡眠中の腰痛対策、腰痛改善におすすめのストレッチや運動についてお伝えしました。
欧米諸国に比べると日本人の方が腰痛に悩む人が多く、幅広い年代の方々が「腰の痛みを感じたことがある」と言います。もはや腰痛は国民病と言っても良いほどのレベルですが、その原因のひとつとして日本人は働き過ぎることと、日中座る時間が多いことが挙げられます。1日24時間のうち、ほぼ3分の1程度の時間を寝て過ごしていますが、毎日使う寝具が合わないことが原因で腰痛を引き起こす事例が多いです。
腰痛の根本的に原因を突き止めた上で、適切な腰痛対策を早めに行うことで改善されやすくなります。
腰痛ストレッチや運動、寝具の購入など、何か出来ることから実線してみて、腰痛に悩まされることのない快適な日々をお過ごし下さい。